刀鍛冶の日々

再度

 夜中目覚めて、太刀の姿が気になり眠れず。
 朝早く鍛冶場に出て注文の反りとは少し違って、見本写真の姿に似せて5ミリ程伏せて反りを浅くする。
 この方が手持ちでも良いし、太刀を磨りあげて、打刀に直した400年程前の姿である。古刀期の太刀を打刀に変えて種別を刀にしても、やはり太刀である。
 直接の注文ではなく紹介であるので、折り合う所が難しい。現物の刀を見れば何とかなるが、写真と法量だけで造る姿が一番手間取る。
 平田君は刀の反り付け後、せんかけをする。

姿直し

 刀の反りと身幅、重ね迄、指定された注文刀であったので、非常にやりにくい。姿は注文通りであるが、重ねが厚く手持ちが悪いので、せんで削り重ねを薄くする。
 太刀をすり上げて、打ち刀に直した刀は反りが高く、片手で持つと重く感じ、両手でなければ振りづらい。
 刀は反りが浅く、抜きつけと同時に片手斬りとなり、その後は両手となる。
 この反りでは片手打ちが無理なので、軽くせざるを得ない。

焼入れ

 昨夜の大雨で煙突から火床へ雨が流れ込み、火床の灰を掻き出して炭火を入れて昼迄乾かす。
 その間にせんかけを終った刀を、荒砥をして土置き。
 午後は久し振りの焼入れ。火造り中の平田君も見学。
 明日は姿直しへ。

休日

 昨日の炭切で腰が痛み、腕も痺れるので休養。仕事をしない1日は長い。
 テレビでは民進党の山尾議員の報道番組ばかりが賑わう。与野党共に同じである。
 米國の核の傘に守られて成り立つ日本が、今だに「核三原則」を守ると言い、敵地攻撃も考えないと言う。國防を忘れて経済繁栄ばかりを求めた日本は、北朝鮮からのミサイルが飛んでこなければ、憲法改正にも手が付けられないのだろうか?

炭切

 刀の焼入れ用炭は、刃文を入れる為に、塗った土が炭でこすれて落ちない様に、炭は5ミリ角程と通常の5分の一位に切らなければならず、朝から夕方迄切る。炭切鉈を良く研いで炭の粉が出ない様に、鉈で切り続けやっと刀一振り分完了。本来であれば弟子二日分の仕事で有るが、弟子が居なく一人仕事。
 時折腰を伸ばし秋空を眺めて、去った弟子やこれから独立する弟子の事、又来年入門して来る弟子の事等を考える。
 今日の炭きりで首と右肩に痛みを感じ、風呂上りにお灸をすえる。それでも気力だけは落ちない。

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