刀鍛冶の日々

混合比

 体力的には、まだまだ折り返し鍛錬が出来ないので、朝6時20分にたたら製鉄炉に炭を入れ送風開始。
 九州、中國、北國砂鉄を同等比率でブレンドするが、出る鉱滓が硬くて炉底から流れ出ないので、ノロかき棒で4時間に亘り鉱滓を掻き出したので疲れ切る。砂鉄30キロ投入で、9キロの硬い鋼が出来る。
 各砂鉄の分析表を見て配合するが、配合の比率によって操業は大きく異なる。こんな事は工学博士でも全く未知の世界である。
 どれだけ多くの製鉄回数をこなしたかが操業を大きく左右する。今日、埼玉県の菊池君も30キロの砂鉄を投入して、やっと2キロ弱の鋼しか出来なかったと電話有り。

回復

 2日前に倒れた事を思い出せば、低血糖症に熱中症が加わった為ではなかろうかと思える。今日は体調も良くなり、午後から炭切をして明日のたたら製鉄と見学会の用意をする。
 春入門した弟子も生活環境が変わったせいか昨日から不調で、今日は我が家の2階で1日寝ている。弟子のアパート迄歩いて2分の距離であり、朝夕の食事は我が家で摂るし、妻が看護婦なので看病も出来るので助かる。
 女性の弟子は初めてであり、戸惑う事も多々有る。

倒れる

 5月中旬発送としている包丁製作が遅れているので、早朝の早出をして朝8時迄に1本素延べを済まし、2本目に入った時から意識が薄れ、大汗が出て下着3枚を替える。それからは寒くなり毛布を着て寝る。
 意識が薄れて力が抜けて動けなく、午後2時整体の先生が来た時は何とか動けて治療を受ける。「疲れ過ぎているので仕事はしないで休んだ方が良いです」と言われる。救急車で運ばれると2~3日は入院になるので、それだけは避けたかった。

連絡の疲れ

 昨夜包丁の研ぎが終ったので、明朝1番に送る連絡をしていたので荷造り発送。
 もう一人の注文者には2日続けて包丁が出来た旨を伝言をしていたが返答が無いので、包丁が出来た事を手紙でポストに投函。昼間の作業より包丁連絡が精神的に疲れる。しかし約束通りの月日に出来た事を感謝されると嬉しいものである。
 刀造りの合間に包丁を造るのも、体力的に厳しくなって来たが、秋11月迄は受注しているので何とかやり遂げたい。
 今朝は包丁発送後、振替休日で休んで寝る。

休日出勤

 早朝より包丁4本分を鍛えるともう体力の限界。それでも夕方、日独の交流事業で独人8人と通訳の方が来所されるので、折り返し鍛錬を見せるのに使う鋼を鍛える。平田君が私の包丁を研いでくれたので鍛錬が出来た。
 昼間は暑くて鍛錬が出来なく炭切。岩手産松炭に比べて岡山産松炭は軟らかくて燃焼が早い。この炭で独人の方々に折り返し鍛錬を見せた。
 平田君が居るので無料公開を続ける事が出来、外國人の方々には大変喜ばれているが、この先何時迄続ける事が出来るであろうかを思う。

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