刀鍛冶の日々

試作研ぎ

 来客の予定があり時間待ちの為に、焼入れをしていた材料試作の包丁を研ぐ。
 小包丁2本は鉱滓を多く含み、皮鉄としては不可。残りの1本は鍛肌も良く出て斬味も良い。同じ材質の砂鉄で有るが、違い過ぎる原因は、これだけでは判断出来ないので、後日鍛え直す事にする。
 頂いた砂鉄は何とか物にして、手持ちの材料を確保しておきたい。

完成

 刀身仕立てと中心仕立てを終えて一息つく。刀剣商との方、と注文者の意向を再確認しなければならない。
 注文者の方は刀に関しては全くの素人だが、間に刀剣商の方の意向も有り、研ぎに出す前に直接見せなければ、研ぎ上がってから注文者に渡した時に問題になるので悩む。
 午後は夕方迄炭を切り、明日よりの素延べに備える。

再度

 夜中目覚めて、太刀の姿が気になり眠れず。
 朝早く鍛冶場に出て注文の反りとは少し違って、見本写真の姿に似せて5ミリ程伏せて反りを浅くする。
 この方が手持ちでも良いし、太刀を磨りあげて、打刀に直した400年程前の姿である。古刀期の太刀を打刀に変えて種別を刀にしても、やはり太刀である。
 直接の注文ではなく紹介であるので、折り合う所が難しい。現物の刀を見れば何とかなるが、写真と法量だけで造る姿が一番手間取る。
 平田君は刀の反り付け後、せんかけをする。

姿直し

 刀の反りと身幅、重ね迄、指定された注文刀であったので、非常にやりにくい。姿は注文通りであるが、重ねが厚く手持ちが悪いので、せんで削り重ねを薄くする。
 太刀をすり上げて、打ち刀に直した刀は反りが高く、片手で持つと重く感じ、両手でなければ振りづらい。
 刀は反りが浅く、抜きつけと同時に片手斬りとなり、その後は両手となる。
 この反りでは片手打ちが無理なので、軽くせざるを得ない。

焼入れ

 昨夜の大雨で煙突から火床へ雨が流れ込み、火床の灰を掻き出して炭火を入れて昼迄乾かす。
 その間にせんかけを終った刀を、荒砥をして土置き。
 午後は久し振りの焼入れ。火造り中の平田君も見学。
 明日は姿直しへ。

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