刀鍛冶の日々

地金研究

 地金の新しい鍛錬方法確認の為、包丁を試みて原価でオークションに出して2本共に売れる。包丁は小沸出来で斬れ味は良い。恐らく10年使用でも2ミリ程の摩耗と思う。
 今日で3日間をかけて、短刀の皮鉄と心鉄を鍛え合わせて造り込む。磁石に着かない非磁性砂鉄を使用しているので、膨れが出て、切り取りながらの鍛錬が最後迄続いた。今迄の材料と違ったのも膨れの原因に有る。しかし地金は非常に面白く、以前武将本多忠勝直系の方に納めた脇差は、古刀の様な出来で材料の砂鉄に有ると思われる。今日はその砂鉄を新しい鍛錬法で鍛えたので、仕上がりが楽しみである。
 梅雨入り迄に後2回程たたら製鉄をして注文の短刀を鍛える予定。夜は刀剣に詳しい工学博士の電子顕微鏡を使った、組織写真と古刀の分析で、新刀との違いを読んでいる。
 市販の玉鋼で古刀再現と本気で取り組む刀工は数多いが、金属学、砂鉄の分析を知り、自らたたら製鉄を行い、自家製鋼を造らなければ、刃文を見るだけの日本刀に終る。「折れず 曲がらず 良く斬れる」事を求めた後に美術性が付いて来たのが日本刀である。
 今、昔の様に日本刀ブームに成りつつ有るが、日本刀とは一体何かを再確認しなければならない時代である。
 「抜けば斬る」これが腰の一刀の使命である。
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