刀鍛冶の日々

下鍛え完了

 朝早くの鍛錬は涼しく楽で有るが、10時を回ると日射温度が上がるのと鍛冶場の室内温度が高くなり、火床の前では老いた体の心臓が高鳴る。
 下鍛え最後の鋼は空気が残り膨れとなり、切っては沸かし、切っては沸かしを3回もして、やっと膨れを取り去る下鍛え完了。皮鉄鋼は約7キロを使用。鋼目方は半分になる。
 最近の折り返し鍛錬は5回迄藁灰と粘土を使わず、裸沸かしとして酸化鉄を燃焼して飛ばし、下鍛えでほぼ膨れを沸かして無くす。下鍛えは松炭より火力の有る楢炭で高温沸かし、中鍛え5回は楢炭と松炭を半々、上鍛えは松炭を使用。 
 中鍛えになって初めて泥沸かしで鋼に保護膜を施し、低温でゆっくりと組織を崩さない折り返し鍛錬。膨れの出やすい鋼は、砂鉄と同時に生成された水晶の種類に影響されるのではないかと思う様になって来た。砂鉄の黄色味がかる色は白水晶ではないと思う。
 数多くの砂鉄を使うのは難しい点も多いが、出来た刀を見れば苦労も飛ぶ所に、自家製鋼の面白味も有る。この面白さが判れば、弟子も専業の刀工として独立出来るが、毎日の生活費を考える様では永遠に刀工になれない。先ずは敬神愛國の誠の問題である。
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