刀鍛冶の日々

心鉄完了

 午前中に心鉄20回の折り返し鍛錬。鋼の炭素量が高ければ鍛錬回数を多くして脱炭させ、折り返し回数を多くする事によって鍛接断面を多くして、刀の折れを防がなければならない。皮鉄の炭素量が少々高くても心鉄に粘りが有れば、刀は絶対に折れない。
 現代刀の玉鋼はアルミナを含み鍛伸性が無いのに、皮鉄鍛錬15回程度では粘りはでない。おまけに心鉄は折り返し回数を少なくしている。刀が使う時代を終り、見るだけの時代になりつつある現代、刀工の思考も変化している。
 伝習所で折角小型たたらによる玉鋼造りを沢山の弟子に教えても、只一人たりとも専業の刀工として生活出来る者は居ない。
 今日も一人で心鉄を鍛えながら、故今泉俊光先生から習った小型炉による自家製鋼の火が消える事を心配している。自身青年期は生活に困りながらも、刀造りは絶対に止めなかった。正月から年末迄、火床の火を絶やす事なく打ち続けた。
 そこには民族の魂としての刀が有った。そんな気持ちの有る青年に出会いたいものである。
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