刀鍛冶の日々

根尽きる迄

 自家製鋼の玉鋼は重量10キロを超えると一人での切断は大変困難になる。火床の中で1000度近くに焼けた玉鋼を、火箸で持つだけでも熱く痛い。直径20cm、高さ13cm程の円錐型の玉鋼をベルトハンマーで薄く潰すのに、何回も何回も炉で焼きながら、5cm程に潰してから、鏨で4等分に切断するのに1時間近くを要し、下着は毎回着替える程汗は滴る。 朝早くから昼迄に4個の玉鋼を切断すると、右腕は痛みと痺れが出る。
 昼休みも無く1ヶ月にたたら製鉄で出た海綿鉄や小粒の鋼を纏める降し金を4回操業。体は疲れ切るが、鍛冶場を洗い流してから包丁に土置きをして3本焼入れ。終に根も尽きる。誰も居ないので、動けなくなる迄作業は続く。
 毎日ここ迄やらねば、専業の刀工として生きてはいけない。厳しい道である。
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