刀鍛冶の日々

降し金

 玉鋼を切断する折に、小粒の鋼が飛び散る。それを集めて4キロを1回分として、炭と小粒の鋼を交互に積み上げ送風すると、鋼が溶けて炭の炭素を吸収しながら、炉底に大きな一個の纏まった玉鋼となる。今日は昼迄にこの作業を5回行う。
 岩手県の炭は岡山県産よりも火力が高いので、高炭素の鋼となり、包丁用の炭素量を超えて刀用となる。午後は明日のたたら製鉄に備えて、松炭と雑炭を6俵切る。
 砂鉄も3種類の異なる地域の物を、分析値を見ながら混合する。砂鉄は全て同じでは無いので、砂鉄の分析をしなければ良い玉鋼は出来ない。鍛伸性の無いマルテンサイトだらけの玉鋼を使うと刀は折れる。
 武道家はそんな現代刀に命を託す事が出来るのか。刀が五振り有れば刃味を見て、一番から五番迄並べる腕が有れば、古刀、新刀、新々刀、現代刀の違いが判る。
 刀を造る者も、刀を使う者も両者共に斬試術を心掛けたいものである。斬る事の出来ない型だけの段位は、いざと言う時に役立たない。
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