刀鍛冶の日々

地金試作包丁

 刀製作用に砂鉄の種類を変えて玉鋼を沢山在庫して有るので、組み合わせを変えてサンプルを包丁で試す。
 全ての砂鉄が刀に成るとは限らなく、鋼に膨れや酸化鉄が多く不向きな鉄も有り、砂鉄から造ったので日刀保玉鋼より出来が良いとは言えない砂鉄も有り、分析や試作をしなければならない。
 日刀保玉鋼の砂鉄はどこから調達しているかは知らないが、何時も品質は同じなので同一の場所から採れた砂鉄には違いない。それよりも上でも下でも無く、決まった位置で決まった品質で、刀工にとっては金額を上げればより不純物の少ない玉鋼が入り、下がれば品質の落ちた鋼なので選別をして、降し金にして良質の玉鋼にすれば刀になり、見るだけの刀を造る刀工は地金を思わないのでそれで良く、苦労はしなくて済む。
 しかし砂鉄の種類や混合比を変えて自家製鋼をする者は、金属学の勉強と共に随分と砂鉄や炭、それに時間も要するので、研究をしていても諦めて日刀保玉鋼に戻る。砂鉄から自家製玉鋼を造る事は非常に難しい。
 しかし折れず、曲がらず、良く斬れる刀を造るには自家製鋼しか方法は無く、日刀保の玉鋼は現代刀の典型で終わる。自家製たたらで何とか鉄に成れば、降し金にすれば十分使える。
 試作は包丁ですれば結果は直ぐに出る。良い結果の鋼で造れば日刀保玉鋼より良い地金ができる。
 努力が無ければ現代刀に注文は来ない。弟子達ももっともっと研究すれば、専業の刀工として生き残る事が出来るので、包丁の試作をすれば研究費も安くなる。今日も包丁2本を試作。
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