刀鍛冶の日々

鍛錬は続く

 谷口君が3日間も休んでいるので鍛錬の炭を平井さんが切る。
 岩手産の炭は沸くのが早く、1秒の違いが鋼を燃やす。日刀保玉鋼は通常15回の折り返しなので、余り脱炭をしていないので折れやすい刀になる。私は30~35回の折り返しなので炭も鋼も倍は使うし時間もかかる。しかし鍛錬回数を多くすれば折り返しの層も多くなり、刀は絶対に折れない。しかしその分脱炭するので、最初の炭素量を高くして置かないと匂口が眠くなる。意識してチタンの多い砂鉄を最近は使用するので、銑に近い鋼を纏めるには結構苦労する。
 今日は6キロの玉鋼を18回折り返して日暮れになる。1日強風であったが直径30㎝の煙突を1メートル高くしたので、火の粉は外に出ないので思い切って送風。火力が強いので火床の上に置かれた砂鉄は直に乾く。
 今日本の包丁は世界で評判であるが、この刃物鋼は日立製作所の合金で玉鋼ではない。材料は外國産の赤鉄鉱を使用して造られ、それを包丁鍛冶が形に成形するか、打ち抜きである。政府関係が日本包丁の調査をしたい旨の申込有り。当所は100%砂鉄を使用して鋼を造っているので、何等差し障りは無い。
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