刀鍛冶の日々

大失敗

 今日は見学者も多く時折弟子の仕事を見るだけで有った。
 谷口君も刀の刃の打ち出しや荒火造りをして十分に仕事を理解していると思い短刀の火造りをさせるが、見学者の帰った後で私の鍛冶場を覗くと、荒火造りを私に見せず勝手に仕上げ打ちの範囲迄進めて、短刀は修正の出来ない状態である。肩の痛みと痺れた右手で注文の短刀をやっと素延べ迄進めた短刀である。今迄35年間の中でこんな失敗をした弟子は只一人も居ない。
 古刀の短刀でもこんなに薄いペラペラの短刀はない。兄弟子は給料なしでも刀を造る技術を身に着けた。谷口君は入門7年半。この1年間は私から給料を貰い、私の手伝いをしながら仕事を見て来た。他の誰よりも恵まれていたはずである。
 予定変更して、又短刀の造り直しは精神的に参る。次の火造りは兄弟子に任すしかない。
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