刀鍛冶の日々

金属顕微鏡

 昨夜焼入れをした刀の反りと曲がり直しを済まし、玉鋼の断面と焼入れ前の心鉄、皮鉄の組み合わせた断面を見る。肉眼では研ぎ上げた断面は光り輝き、美しい金属光沢を見せるが500倍、1000倍と顕微鏡で見ると針の先で突いた様な丸い黒点が多少見える。、これは砂鉄が鋼になる時に不純物として流れ出る鉱滓が、僅かに鋼の中に存在している証拠である。
 これが長い帯状になると刀身に傷として出る。これを少なくする方法を考えると製鉄時が大事である。
 古刀期の刀に傷が多いのはここに問題が有るが、戦に使用する第一は折れず、曲がらず、良く斬れる事が大事であった。戦の無くなった新刀期には傷を防ぐのに、水べし法が始まったので刀の傷は少なくなるが、折り返し鍛錬時に残る鉱滓だけでは肌が出にくいし、水べしによって炭素量や材質が均一されているので刃の働きも出にくい。やはり古い地金を目指すには製鉄を科学して現代の目で探るしかないと思う。たたら製鉄の度に金属顕微鏡が役立つと思う。
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