刀鍛冶の日々

地金について

 今弟子6人が刀造りに挑戦している。刀工資格の古い弟子も新しい弟子も混在。早い弟子はもう刀に成っているが他は鍛錬中。刀工資格を持っているのでどんな刀を造るかは本人次第。失敗しても全て経費は本人持ちだから気は楽でじっと仕事を見ている。
 刀の大きな失敗は地金の処理がまずく、大きな傷が出て切断になる事である。日刀保玉鋼は炭素量や不純物の有無に応じて等級別に選別されているので、値段の高い物を使えば殆ど傷は出ないのでこの点は勝れている。
 しかし自家製たたら設備は小さく鋼に粘りを出すのに、低い送風量で吹いているので鋼の中に鉱滓が残るので、最初に高温で真白くなる迄沸かし取り出した時は、表面の酸化鉄が燃えて湯玉となり垂れ落ちる様でなければならないが全員の温度は低い。刀に傷が出なくても鉱滓が多く残ると鍛肌が醜くなり、斬味も落ちる。それに一回の鍛錬量を多くすると鋼の中迄沸きにくくこれも失敗の原因となる。弟子は少しずつ私の鍛錬と違う方向になって来たが、それで刀になるなら良いと思って見ているが、刀匠会講習の影響が大きく出ている様である。
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