刀鍛冶の日々

心構え

 弟子も多く気が散るので鍛錬は中止として注文の包丁を研ぐ。午後は弟子の仕事を横目に見ながらたたら炉の解体、塗り直し、炭切。先日も弟子が刀の鍛錬途中を通路に投げ出していたので厳しく注意したが、今日も通路に投げ出しているので再び注意となり激しく怒る。我々は武士の魂、民族の魂を打っている。その玉鋼を2回に亘り通路に投げ出すその心に怒るのである。刀工としての精神に欠けている。それが雑な仕事に繋がり刀工試験に何度も落ちるのである。
 日暮れて皮鉄と心鉄を合わせる造り込みも非常に雑である。刀身に大きな膨れが出ているのも気付かない。細心の注意を要する部分であるが全く欠けている。おそらくこの刀は大きな傷が出て失敗となるであろうと思われる。こんな仕事で良く刀工試験に合格したものである。
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現代の刀工ライセンス取得についての在り方、並びに作刀技術の一面的な技術拘束(定義)についても考え直す時代にきているのではないでしょうか。

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