刀鍛冶の日々

火造り

  午前中は弟子が4本の包丁の火造り。
 僅か3ヶ月で弟子は研ぎと銘切を除き、全て自分で包丁を造れる様になり、大きな戦力となる。
 午後は北陸の鍛冶屋さんが自家製鉄を持参したので、夕方迄に包丁2本の鍛錬をする。
スポンサーサイト

火造り

 県外の鍛冶屋さんが佐川急便から2重送料を請求されていたが、大幅に値引きされたと電話有。
 朝に刀の中心仕上げ、手が痺れるので銘切は明日にして、弟子が包丁の火造り。鎚跡も少なく上達した。先ず包丁の火造りが完全に出来る様になってから、脇差の火造りに移る。
 最初からの火造りは鉄と炭を捨てるだけである。その点玉鋼の包丁は、折り返し鍛錬と火造りの練習になり、失敗をしても材料代は2万円程で済むので助かる。
 どこの刀工も、弟子の練習費用が負担になる様である。

最後の早出

 弟子は休日にして早出。涼しい朝に鍛錬を済まし注文包丁を配送して終る。3週間程右足の踵が痛く、これ以上の無理は出来ない。右手の痺れも強くなる。
 梅雨だと言うのに毎日が雨無しなので、これ以上の鍛錬は体力的に無理。今迄に鍛えて在庫としていた地金を、火造りして包丁にして、雨の日だけを鍛錬日にして、早出も中止する。
 昨年よりも体力が落ちた事を痛感する。明日からは早出無しで、弟子と一緒の朝食となる。

佐川急便

 週末より実習に来る県外の鍛冶屋さんより、砂鉄200キロが岡山県赤磐市の佐川急便に送られてきたが「目方が10キロオーバーしているので配達できません」との電話有り。
 県外より送る時に地元佐川急便が目方をチェックせずに送り、岡山で目方を計るとオーバーしているとの事。配達なされず県外の発送元に送り返され、運送料を2重に6万円程請求されたとの事。
 佐川急便にも非が有るのに余りにもひどい営業をしていると思う。郵便局でも、クロネコでも必ず送る荷物の目方を計って料金を支払っているのに。多少の目方オーバーであるなら追加料金を請求すれば良いのに。方法は有る。
 昨夜は大雨でも、今日は降らず。鍛錬は午前中のみ。昨日砂浜を歩いた疲れが出る。

貝殻拾い

 朝一番に包丁の焼入れを済まし、気分転換に鳥取県中央を流れる天神川に、3時間半かけて貝拾いに出掛ける。
 日本海は凪いで湖の様である。水平線を眺めながらたたら製鉄時に使用する貝殻を集め、帰りには三朝温泉にて疲れを取る。
 県境を越え岡山県に入ると大雨。やっと雨も降り出し、明日は鍛錬が出来るだろう。

雨降らず

 今日も来客予定があるので、私の2連休は無し。天気予報に反して雨は降らず、折り返し鍛錬は過酷を極め、心臓の鼓動は激しい。
 午前中に特注の7寸包丁2本を鍛え終わると、全身汗にまみれる。
 来客の対応を済まし、午後3時疲れて鍛冶場を片付けをして終る。
 岡山県は本当に雨の少ない土地で、雨が降り涼しくないと鍛錬は出来ない年齢となる。

炭切の一日

 今週は明日から雨との予報なので、休日出勤して朝から1週間使用する炭を切る。何時も炭切は戸外なので、雨が降れば炭が濡れるので晴天日の仕事である。幸い弟子は連休なので、自由に音楽を聴きながらの一人仕事。
 岡山県産の炭に岩手県産の炭を混ぜて切る。火力調整も必要であり、炭の性質により切る炭の大きさも違って来る。
 週末3日間は他県の包丁屋さんが、日本刀包丁の製作を学びに来るので用意もする。
 全國の包丁鍛冶は近代製鉄所で造られた刃物鋼を仕入れて、型にして焼入れをするだけの仕事であるが、私の所では砂鉄から鋼を造り、折り返し鍛錬をしなければ鋼が造れないので、刀鍛冶以上の技術を要する。
 それでも古い江戸時代迄の包丁を習いたい者がいるので、時折実習を受け入れている。近代製鉄によって刃物鋼は進化しているが、古い古代製鉄の刃物も味が有り、何よりも一生使える以上の長持ちがする。
 少しでも包丁鍛冶の技術を残して置きたい。

暑い一日

 朝一番に脇差の銘切。
 鋼の種類を変えて、特別に注文用の鋼を鍛える。
 午後の見学会に私が横座に入り沸かして山本君と弟子が向槌。
 暑くなったので疲れ果てる。

体力

 5月終り頃から行われていた文化庁の刀工試験に、3人が受験して3人共に不合格で有った事を、同職刀工に聞かされる。その前の全日本刀匠会の研修には、受験者3人の他に刀工を目指す女性が参加し、向槌を打っていたそうである。
 女性の弟子は他にもいる事を知る。男性も落ちる試験に女性が合格するには、男性と同じ体力が無ければ技術も追いつけない。初めての女性弟子にどうやって体力をつけさせるかが大きな問題。
 弟子が入門して3ヶ月間火床はフル稼働なので、夕方に炉を塗り直す。弟子の体力を考えて、今日からは包丁の鍛錬は1本にする。もう1本は私が造らなければ注文が追えない。ネット注文は残り50本を切ったが、業者の注文も途切れないので、今日も岩手県に炭を注文する。
 平田君が卒業すると、私が研ぎ、柄付け迄しなければならないので、出荷本数は落ちる。私も体力が続くかどうか心配である。
 毎朝大祓詞、焼入れ毎に祓詞を奏上して、健康と成功を金屋子の神様に御願いをしている毎日である。

疲れた日

 息をするのがしんどい程に疲れていたので、一眠りするともう夜の9時。
 弟子に無料公開用の火床とベルトハンマーを初めて使わす。苦戦。
 私の鍛冶場に場所を変えて梃棒2本と、見学用の折り返し鍛錬に使う鋼を2回折り返す。
 もう午後の鍛錬は暑さで体に堪える。入梅したのに雨は降らず、雨が恋しい。

 | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

上田

Author:上田
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

訪問者