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刀鍛冶の日々

雨降らず

 昨日はやっと岡山県南部も雨が降り、たたら製鉄の準備も整い朝を迎えるが雨は降らず。仕方なしに操業開始。右足は痛む。もう止めたいと思うも梅雨明けからは製鉄は出来ない。
 7月は3週続けて見学会の予定も有る。少しでも在庫の鋼を積み増して置きたく、20キロの砂鉄を吹き弟子にも体験さす。7キロの鋼と切断時に硬く砕け散った鋼3キロを造る。これで当分玉鋼造りはしないで済む。
 今日で今年も半分終る。
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雨降る

 体調が良くないので鍛錬は休みにして、弟子と一緒に忠臣蔵で有名な播州赤穂城跡を見学に出掛ける。鍛錬所から1時間以内の距離で近い。駐車場に着くと大雨。前が見えない様な梅雨末期の雨に喜びながら帰る。
 関東は梅雨明け宣言が出る。岡山県の雨は明日1日で終りそうである。雨音を聞きながらたたら炉を解体して、初めて弟子に炉の塗り方を経験さす。
 入梅しても雨が降らない日が続き、6月は明日2回目の製鉄作業で終る。

積み沸かし

 鋼を4ミリ程に薄く延ばして焼入れを行い、割って梃台に5段に積み、和紙でくるみ、その上に藁灰と粘土汁をかけて沸かす。本当に面倒で意味の無い事で、反対に炭素量が均一な鏡面的な地金で、働きが出にくい。
 この工程をしなければ、文化庁の試験には通らないので、仕方なしに弟子に練習をさせる。余りにも暑いので昼で中止。
 午後は昨日午前中に焼入れをした5本の包丁を、ベルトサンダーで荒研ぎ。暑くて汗は流れ落ちる。ベルトサンダーは高速回転で、女性が使用するのは難しい。丸研ぎでゆっくりした回転砥石が良いのだが、設置場所が無い。
 荒研ぎをした包丁は梅雨明け後、暑くて鍛錬が出来ない日に、弟子の手研ぎ仕事に残して置く。
 岡山県南部は本当に雨が降らなく、このまま梅雨明けを迎える事になるのではないかと心配になる。

地層見学

 午前中に弟子が5本の包丁の土置き、焼入れ、反り直しを済ますともう暑くて、積み沸かしは出来なく、2時間半かけて鳥取砂丘へ。
 天気は曇りで風も強く涼しい。弟子は初めての砂丘を素足で歩く。砂の中には沢山の砂鉄が有るが、気付く人はいない。
 中国地方の砂鉄は、花崗岩の風化した真砂土の中に有る。火山が噴火した最後には花崗岩の上に安山岩が堆積している。砂丘の近くには、波に洗われて安山岩の地層が柱状に残っている。周辺には花崗岩が風化途中の岩石も見られ、弟子も大変勉強になる。
 日暮れにやっと岡山に帰る。 今日も雨は降らず。

明日の用意

 連日暑いので早朝より明日使う炭3俵を切る。
 伝習所は新刀期から現代刀迄の様に水べし、積み沸かしは原則しないが、文化庁の試験に合わせなければならないので、一昨日に降し金をした鋼を水べしをして、積み沸かしの練習を弟子に教える予定。
 弟子の火造りした包丁5本をベルトサンダーで荒研ぎをしたが、今回は槌後が多く修正も多く有った。この包丁も明日焼入れをして、梅雨明けで鍛錬の出来ない日の仕事にして、在庫として置く。
 長期の天気予報では暑く長い夏が続く様なので、1日の仕事時間も短くする事や、週途中の休日も入れて、何とか夏場を過し、注文包丁も終わらし秋からの刀造りに備えたい。
 包丁の注文残りを完成させるのと、弟子の練習用の鋼を計算すると、後5回程たたら製鉄で鋼を造らないとならないが、これだけ雨が降らないと刀用の鋼を転用しなければならなくなる。

夏日

 梅雨とは名ばかりで夏日。
 朝北國の鍛冶屋さんを駅迄見送り、その後は寝て過ごす。
 右足の踵が長く痛むのは、スプリングハンマーのペタルを踏み続けているのが原因と思われるが、夏の包丁の地金鍛錬は体力が持たなくなったので、梅雨明け迄に地金を鍛え、夏に火造り、焼入れを済ましたいから休日も無しでやって来た。
 しかし当分雨の見込みは無し。朝の涼しい時間帯だけの鍛錬では、余り作業は進まず。平年並みの雨の日が欲しい。

たたら研修

 北陸の鍛冶屋さんがたたら製鉄が思う様に出来ないとの事で、今日は私が砂鉄20キロを吹き6.5キロの鋼を造って見せる。上手く出来ないのは操業方法と思われる。
 時間も有るので昨日鍛えた包丁を弟子が火造り、焼入れ迄を進め、最後に降し金を2回して研修を終る。
 今日は5人で楽しかった。

火造り

  午前中は弟子が4本の包丁の火造り。
 僅か3ヶ月で弟子は研ぎと銘切を除き、全て自分で包丁を造れる様になり、大きな戦力となる。
 午後は北陸の鍛冶屋さんが自家製鉄を持参したので、夕方迄に包丁2本の鍛錬をする。

火造り

 県外の鍛冶屋さんが佐川急便から2重送料を請求されていたが、大幅に値引きされたと電話有。
 朝に刀の中心仕上げ、手が痺れるので銘切は明日にして、弟子が包丁の火造り。鎚跡も少なく上達した。先ず包丁の火造りが完全に出来る様になってから、脇差の火造りに移る。
 最初からの火造りは鉄と炭を捨てるだけである。その点玉鋼の包丁は、折り返し鍛錬と火造りの練習になり、失敗をしても材料代は2万円程で済むので助かる。
 どこの刀工も、弟子の練習費用が負担になる様である。

最後の早出

 弟子は休日にして早出。涼しい朝に鍛錬を済まし注文包丁を配送して終る。3週間程右足の踵が痛く、これ以上の無理は出来ない。右手の痺れも強くなる。
 梅雨だと言うのに毎日が雨無しなので、これ以上の鍛錬は体力的に無理。今迄に鍛えて在庫としていた地金を、火造りして包丁にして、雨の日だけを鍛錬日にして、早出も中止する。
 昨年よりも体力が落ちた事を痛感する。明日からは早出無しで、弟子と一緒の朝食となる。

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