刀鍛冶の日々

弟子用玉鋼

 菊池君のたたら製鉄の調子が良くないので、弟子と2人で玉鋼造り。
 私の焼入れをした包丁は平田君が研いでくれるので、安心して一日30キロの砂鉄を吹き、9キロの玉鋼を造る。
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今日も

 前回の鋼は硬かったので、今回は軟らかい降し金を混ぜて、7回鍛えて素延べ迄を進める。
 昨日と同じ鍛錬なので、今日は少し余裕の有る仕事振りで、スプリングハンマーにも慣れて来る。
 午後は明日の雨に備えて、たたら炉の解体と塗り直しをする。

交互鍛錬

 今日から本格的鍛錬練習に入る。
 彼女が沸かしの仮付けをスプリングハンマーで打ち、私が沸かしを行い彼女が延ばす。この事を7回行い、1本の包丁素延べにして火造り、彼女の土置き、焼入れと進む。当分は沸かしからの練習で出来た包丁は、オークションで販売をしたい。
 包丁の1本が造れなくて、刀造りは出来ない。
 

週明け

 今週からは弟子の事も考え日曜、月曜日を連休としたので、今日は朝より刀と脇差の中心仕上げをしたので、明日平田君が自動車学校へ行く前に、刀を持ってもらい銘切の予定。
 午後は物音一つしない鍛冶場で、一人炭切を続ける。
 最後迄残った平田君も、自動車免許を取れば東京へ帰る事となる。
 包丁の研ぎは門下生の中で一番上手。帰る迄私の包丁を研いで欲しい。研ぎで包丁の斬味も違う。
 沢山の弟子も次々と独立したり刀工を辞めたり、それぞれの道を歩んでいる。

火入れ式

 昨日埼玉県で菊池君が独立の火入れ式を行うので、一門の弟子と共に4名で出掛け、生まれて初めて岡山、羽田間を飛行機で飛ぶ。
 鍛錬所は國道側に有り、目立つ場所で、母屋の新築と共に建てられている。
 神事に続き、折り返し鍛錬の沸かしの仮付けを私が初打ち、本沸かしを弟子3名が打ち、出席者の皆様に披露する。
 夜はさいたま市で祝杯を傾けて、菊池君の前途を祝う。彼は28歳で入門し、今年40歳でやっと独立を果たした。
 岡山県の金沢君も、秋位には火入れ式を迎える事が出来るのではないかと思っている。
 折角なので、國立博物館を見学して、夕方帰る。

早出

 弟子も居ないので今日も早出して炭切。
 先日の鋼を鍛えるも非常に硬く、包丁よりはむしろ刀に適した鋼である。
 この地金の配合も記録に残す。

心労

 包丁2本を焼入れ。感度良好。玉鋼切断の折り、飛び散った小粒の鋼を4回降し金にして、包丁5本分の鋼を造り、梃棒2本を造ると昼になる。
 午後は包丁の荒研ぎ迄で中止。疲れ切った心労を誰が知る。

思案

 今迄どうしても纏める事の出来なかった砂鉄の事を考えると眠れなく、早朝2時に目覚めて1時間程布団の中で思案をし、朝4時前に送風開始。
 4時30分より砂鉄投入。融点が少し低く鉱滓が出易く歩留りの良い砂鉄から順次4種類の砂鉄を投入し、最後に今迄纏まらなかった砂鉄を炉内が1300度に達するのを待って投入開始。最後は平田君も手伝ってくれて初めて良い鋼となる。
 長年の操業経験でも十分に纏める事が出来なかったが、レーザー光線の温度計が僅かの差を数値で示してくれた御蔭での成功である。
 まだ操業方法が纏まらない砂鉄が沢山残っているので実験をして、これから独立する弟子にあらゆる日本産砂鉄の操業方法を残して置きたい。
 出来た鋼はテストピースとして包丁に変える。

包丁鍛錬

 午前中は包丁の鍛錬を済まし、火造り迄を終る。
 天気予報では明日雨と出ているので、粘土を仕入れてたたら炉を塗り直し、たたら炭を夕方迄切って明日の操業に備える。
 最近は各方面より業者の製作依頼が有るが、手持ちの注文が12月迄有るので、引き受ける事が出来ない。
 いくら頑張っても一日一本が限度で有り、これ以上体力は続かない。
 一生懸命に造り、出来た事を電話しても、手紙を出しても返答が無いのが一番辛い。

半日出勤

 2日間に造った玉鋼をベルトハンマーで切断して、明日よりの包丁製作に備える。
 4~5日前に東海地方よりの刀の注文に、焼入れをして、内面応力を抜いていた刀の姿直しを済まし、午後は明日よりの一週間の予定を考えながら、たたら製鉄で疲れた体を休むる。

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