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刀鍛冶の日々

素延べ完了

 心鉄と皮鉄を合わせて造り込み、荒素延べ迄を終え、夕方に明日の炭切をして今日も終わる。
 岩手県の炭問屋へ包丁製作用の炭を注文するが、今回で在庫が無くなりますとの話。刀造りの合間に毎月20本の包丁を注文制作しているが困った問題である。岡山県産の炭に切替えるしか方法が無いが、品質に少し問題がある。
 岡山県産の松は年輪が広く火力が無いのと、値段が高い点である。
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心鉄鍛え

 心鉄を多く鍛えて包丁2本分を余分に取る。包丁も造らねばならず忙しい。
 明日は心鉄と皮鉄を合わせる、造り込みから荒素延べ迄が予定。出来れば午後から包丁の研ぎをして、11月予定の包丁を済ませたい。
 今日も予約の来客有るも注文は取らず。朝からの雨が昼前から本降りとなるが、暖かい一日であった。

講演会修了

 1時間に亘り、大手企業300名参加者に、たたら製鉄と日本刀の製作工程を休みなく語り、皆様に感動を与える事の出来た日であり心晴れやかとなる。
 懇親会でも講演の依頼を受けるが、注文が忙しく答える事が出来ないが、今年最後の大きな行事を終える。
 来月初旬に入門希望者の両親と面談を残すのみとなる。

用意

 午前中に刀の心鉄を予定の半分鍛えて中止。
 午後は明日の講演の時に展示する砂鉄や、磁鉄鉱と自家製玉鋼の用意と、それを利用して造った地鉄の鍛肌を見せる包丁の研ぎで終り、研師宅に立ち寄り下地研ぎの最中の太刀を見て帰宅。
 毎日、体力と気力の限界迄追い込む。不屈の信念の無い弟子には、荷物を纏めて帰る事を進める。毎日々が命を懸けての修行で、努力をしなければ刀工として残れなく、ペーパー刀工で終る人生である。

皮鉄完了

 昨夜は「型技術ワークショップ 2017IN岡山」での特別講演「たたら製鉄と日本刀製作工程」の原稿と写真の組み合わせの最終チェックが済んだので一段落。
 今日も朝から鍛錬をする。久し振りに昼休みを30分程取り寝る。昨日の鍛錬は膨れは全く出なく調子良く進むが、今日は三種類の鋼を合わせて、鍛肌を出す予定であったが、膨れが多く出るので沸かしの温度を高めたので、鋼が良く溶け合い鍛肌は目立たないが皮鉄完了。
 明日の鍛錬用炭を切って終る。

多忙の日々

 午前中鍛錬。
 午後は取材や注文予定者等10名を越える見学で、折り返し鍛錬を2回、後は日暮れ迄対応と忙しい一日で疲れる。

たたら製鉄

 岩手県から炭が到着する昼前迄砂鉄吹き。
 朝行くと炉の火が消えているので、再度着火して予熱。結局6時から昼迄35キロの砂鉄を吹き10.2キロを得る。昼食も無く明日鍛錬の炭切。
 来客が有り脇差の注文を頂くが、2年待ちを告げて受注。
 日も暮れて7時に帰宅して雑用を済まし、やっとこれから夕食。疲れた一日。

鍛錬

 風が強いので煙突の掃除用の金網にトタンを付けて、火の粉が出ない様にして鍛錬を始める。
 包丁用の鋼は1キロ程度の重さであるが、刀用の鋼は2キロ以上を鍛えるので鋼が沸く迄の時間が長く、1時間に4回位の折り返し鍛錬速度である。1日鍛錬をすると炭を6俵程使う。
 今日岩手県から入荷予定の炭は祭日の為か届かないので、夕方たたら炉を塗り直して、明日はたたら製鉄に仕事を変更出来る様に準備をする。

注文刀再開

 午前中は昨日焼入れをした短刀の荒研ぎと中心整形。
 冬の雨は寒いが鍛錬は楽である。今日より1週間は注文刀の鍛錬に精出す予定。刀用の鋼は十振位は在庫が有る。昨日もM氏の紹介で、独人の太刀の注文が入る。やたら最近は刀剣の注文が多くなる。
 刀の地鉄を鍛えていて、炭素量が低いと思えば包丁の材料にすれば良いので、あえて包丁の鍛錬はしない事にする。刀用の鋼は切断した時に、火花試験をして確認しているが、砂鉄の種類により炭素量の減り方の多い鋼も出るので、下鍛えの終わった段階で火花試験を再度して皮鉄にするか、心鉄にするか、包丁用にするかを決める。
 現代刀の様に初めから水べしをしなく、丸鍛えをして材料を均一にしないのが私の鍛錬方法。水べしは慶長年間からの方法であり、地金は綺麗に均一になるが、地金の働きが出にくく面白くない。
 その例が堀川國広で、慶長前の古刀期の地金と、慶長に入ってからの地金は違って来ている。

短刀

 朝は下研ぎの終った短刀の中心仕立てと銘切。刀の地金鍛錬。
 午後は火造りの終った短刀の、せん、やすりがけを済まして焼入れ。疲れたので研ぎは明日にする事とする。
 今は精神力だけが頼りの毎日。

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