刀鍛冶の日々

休日

 休日なので朝から病院2軒を回り、診察、投薬を受ける。
 昼食後研ぎ師宅へ。アルファベットの様に曲線の有る独語を彫物師さんに御願いする。もう35年程前に、奈良県の河内師匠宅で御目にかかったのが初めてで、それ以来無理な御願いをしているが、気持ち良く引き受けて頂いている。お互い現在の日常生活に欠かせない職業では無く、多少の苦労も有るが伝統技術は誰かが守らなければならない。
 私もこれから独立する弟子が、経済的に苦労するのは目に見えているので、日本刀包丁の販路を広げて弟子を助ける準備をしている。
 政府の援助も無しで自分の力で刀造りを続けるには、和鉄を造り包丁を造る事も必要である。近代製鉄よりの鋼造りも日々進歩して、安くて良く斬れる包丁も沢山出ているが、昔の技術を残す事も伝統を守る事である。
スポンサーサイト

交流

 某県の鍛冶屋グループの方が訪れ、たたら製鉄実施と、その後の玉鋼処理方法について話し合う。
 明治初期迄は刀から日用金具迄、砂鉄を主とする和鉄から造られていたが、洋式の高炉から生産される赤鉄鉱の洋鉄に時代は変わり、折り返し鍛錬は不用となり僅かに刀工によって守られるのみである。
 一方洋鉄は鍛冶屋によって様々な道具に発展したが、工場生産となり村の鍛冶屋は殆ど無くなり、我々の生活は自動車から精密機械迄、近代製鉄の技術発展の恩恵を受けている。
 近代製鉄に関わる人は古代製鉄を余り知らなく、、私も近代製鉄の発展した技術を余りしらないが、同じ刃物を造る鍛冶屋同志が交流する事は、良い事と思っている。
 来月は北陸地方の鍛冶屋さんに砂鉄のサンプルを頂くので、今日は御礼用の包丁を造っている。

銘切

 平田君はアルバイトが休みで部屋の片付けをしているので、山本君に刀身を持ってもらい、中心仕立ての終った独國行きの刀に銘切。独人の名前は独語なので銘切鏨では切れないので、彫金師に彫ってもらう事とする。
 午後は見学者4名がキャンセルとなったので、包丁の影打ち3本の荒研ぎの作業。これだけ毎日が暑いと8月は見学予約も少ないと思っていたが予約は多く、やっと使える様になったタブレットの予約欄に目を通す。
 昨夜は入門9年で伝習所を去った谷口君の元気な声を聞く。地元で3交代の仕事に頑張っている由。

國会議員の自覚

 國会議員は日本人の生命、財産、國土を如何にして守るかを、第一義に考えなければならない。
 中國や韓國の反日、北朝鮮に拉致された多くの日本人は今だ帰らず。他國からミサイルを撃ち込まれても防衛能力は無く、敵地攻撃をする事も出来ない。政府はミサイルが飛んで来たら強固な建物に身を隠せと言う。日本を守る為の軍隊すら法律上整備されず、國家の防衛はアメリカ頼みである。
 國際情勢が不安定な時に、連日テレビでは不毛で低俗な問題ばかり、取り上げては話題にしてこの一年間は過ぎた。
 与党も野党も國家観なく、この日本を何処へもっていくのか?
 戦後GHQによってアメリカに都合の良い様、憲法を押し付けられ、自虐史観が蔓延り、自己の欲望を優先し
道義、道徳が廃り、その中で日教組教育を受けた者が、國会議員となっているのが現状である。
 左翼野党の実態は民主党の政権であったし、与党の自民党政権は連日の報道の通りであるが、恣意的にテレビは一方の言い分ばかり述べ、何が本当であるか、中立的な意見は延べられていない。
 國会議員が一日も早く使命に目覚めなければならない。

注文主

 今日配送した特注包丁の注文主は、戦國時代の有名な武将の末裔で、関ヶ原の戦いで西軍方であった。400年の時が一瞬に縮まったかの様に思われた。日本刀包丁を造っていなかったら知る由もなかった。
 サンプルの包丁も手紙を添えて送る。相手側は私がメールも打てない、古い時代の人間であるから、一件一件お手紙を頂く。商取引はお互いの信頼関係の上に成り立つ。この様な誠意有る方でないと、長い商取引は出来ないと思う。
 発送後は独國に送る刀の、中心仕立てを昼迄する。

特注完成

 結婚式に備えての特注包丁を研ぎ終えて肩の荷も降りる、輸出用のサンプルも研ぎ終えて明日送る。
 一週間前、県外の包丁製作所で見た包丁は、近代製鉄の刃物鋼で真白く研ぎ上がっているだけなので、玉鋼で造って刃文を入れていても、これでは恐らく刃文は出ないと思われるが、一応発送してみる。
 今年の夏の様に、半日仕事は鍛冶屋を始めて、初めてであるが体を労り無理をせず、来春位より鍛冶場を完成させて独立する弟子の為に元気でいたい。

焼入れ

 涼しい早朝に、特注の包丁と輸出用サンプルの包丁に土置き。平田君も去った弟子が残した包丁に、土置きをして3本焼入れ。
 東北地方の非磁性砂鉄を混合しているので、酸を塗ると非常に肌立つが、研いでゆくと徐々に薄れる。炭素量が高く少し焼き戻して刃先を軟らかくする。明日もう一度刃付け直して、銘切をして、仕上げ研ぎと柄付けで何とか特注包丁は終る。
 海外へ輸出する包丁はその後荒研ぎになる。今迄の海外輸出は個人向けに直接受けていたので、姿、料金は、全て私の判断で行っていたが、これからは業者が間に入るので、研ぎや値段交渉が難しくなるが、数が出ると楽になる。

寿包丁再開へ

 大阪よりの刀剣製作依頼予定者が、予定時間より1時間も早く来所されたので、包丁焼入れは出来ず。銃刀法で年間製作数も規定されている事も話したり、製鉄の話等をしていると2時間程は直に経つ。
 来客が帰った後で、私の首や肩の痛みも完全に治まり、僅かに右手親指が痺れている程に回復したので、以前の様に「寿包丁体験会」を始める事を延べ、平田君に協力を頼む。
 伝習所で一番人気の行事であるが、首の頚椎を痛めて以来中止であったが、この行事が一番賑やかで楽しい。弟子達が去って会話の無い日は寂しく思う。寿包丁造りを復活して、又若い人達と話してみたい。
 ホームページを管理している宗近君にも「寿包丁体験会」復活をネットに記載する事を頼む。
 

焼入れ前迄

 朝6時前より折り返し鍛錬。流れ出る汗が目にしみて痛い。飛び散る火花で火傷をしない様に、長袖のシャツを着ての鍛錬は尚更汗をかく。
 9時には鍛錬と火造りが終り包丁の形となり、表面の酸化鉄を削り落として9時30分終了。焼入れは疲れたので明日にする。
 今年の夏は例年以上に疲れやすい。、年のせいか、それとも異常高温のせいか?一人仕事なので作業は気儘で、疲れたら仕事は終り。秋まではこんな調子が続くと思う。

暑い一日

 隣家の木立からの蝉時雨は朝より激しい。
 玉鋼を切断して折り返し鍛錬。一時間も鍛えると、スプリングハンマーのモーターに、冷却用に載せた1ℓの氷が解けて無くなる。送風の氷も同じ。温度計は50度を超えている。平田君は刀用の鍛錬をしているので、熱中症を心配して刀の火造りに切替える事を伝える。
 午後の見学予約者2名も来ないので、1時30分に作業を終る。無料見学なので、これだけ暑いと来ないだろう。来ないのであれば、キャンセルの電話位は欲しいものである。

 | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

上田

Author:上田
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

訪問者