刀鍛冶の日々

今日も一人

 午前中は先日頂いた注文の小包丁を鍛える。肩と首が痛むので火造りは明日へ廻す。
 午後はたたら炉を解体して、炉の塗り直しと組み立て。
 たたら用炭が多くて駐車場が狭く、来客用の駐車スペースが無いので、毎週たたら製鉄を1,2回操業して、炭を減らさなければならない。
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休日

 昨日は炭入荷で日曜出勤となったので、今日は代休として1日を寝て過ごす。
 体中が痛み休みたかったが、在庫の炭を使い切らなければ入荷の炭置き場がないので、たたら製鉄でたくさんの炭を使った。
 この2週間の仕事量は一人仕事には厳しかった。

砂鉄感触

 朝5時炭切開始。県内産雑炭150俵が7時到着。早速予熱開始。
 1週間前大阪の刀剣愛好者の方より頂いた砂鉄30キロを吹く。良く纏まった高炭素の鋼8.6キロを得る。砂鉄量を増やせば歩留まりも良くなるが、鋼が大きくなると一人では切断出来ないので、岩手県産雑炭30キロを使用で、終了する。
 平田君が午前中鍛錬。午後は二人共に炭切で終る。
 たたら製鉄は休む間も無いので、大変疲れる1日である。

予約見学会終了

 昨秋、寿包丁体験会終了に続いて土、日の手打ち折り返し鍛錬も本日を以て終了する。弟子も居ないので私が横座に入り鋼を沸かし、伝習所副代表の山本君が向槌を務める。
 最後の日に、滋賀県守山市の商工会工業部会の皆様13名が午前10時より昼迄、午後は大阪の皆様の見学体験会で、14年間続いた無料公開に幕を閉じる。
 この見学会、体験会を通じて若い弟子は刀工試験に臨んだ。終に専業刀工は私一人となったが、日本の伝統、精神を守る為に「備前長船日本刀伝習所」の看板は降ろさない。
 私より10歳若い山本君も残っている。次々に新しい芽を出す弟子達も、独立して迷った時に訪れて再修業をする場は残して置いた方が良いと思う。

炭切り

 昨日に続き今日も鍛錬。体中が痛むので午後は炭切り。岩手産は硬いので痛み痺れる。
 それでも今日は山本君が、包丁造りをしているので時折話が出来て息抜きになる。

玉鋼切断

 先週のたたら製鉄で造った大きな玉鋼を、助手無しで一人で切断。
玉鋼は真赤から真白になった時に、大きな火箸で挟んでスプリングハンマーに載せて、大型ダンプのスプリングで造った鏨で切断するが、助手がいないので片手に火箸、片手に鏨なので思った様に切断出来なく、手間取り1時間を要した。鏨を使ったので右手はひどく痛む。そこから切断した鋼を梃棒に付けて鍛錬開始。

炭切

 昨日の湯治のお陰で体調も良く、午前中は包丁の鍛肌と匂口を確認。午後は明日からの鍛錬に備えて夕方迄炭切。
 弟子も居なく一人仕事なので、万一倒れても誰も気づかない事があるので、常に携帯電話を身から離さず持ち歩いている。

試作

 先週の玉鋼を包丁で試作。
 砂鉄の還元が良く高炭素で、日刀保たたらの玉鋼の様に硬いが鋼に粘りが有るので、折り返し回数7回で十分立派な包丁になる。
 今日迄13日間休みなく働いたので体中が痛む。明日は温泉に出掛けて1日をのんびりとしたい。
 たたら製鉄を今泉俊光先生に教わりもう40年程になるが、随分と試行錯誤の繰り返しで有ったが、今回の操業方法が小型たたらには最も適した方法と思う。
 昨日は大阪の刀剣愛好者の方に、50キロもの砂鉄を頂いたので、3月に入ると玉鋼を造って見たい。
 たたら製鉄は面白いが、熱中し過ぎると注文刀が進まない。

鍛錬用意

 6日間に亘る製鉄の跡片付けを終り、今回のたたら製鉄の鋼で注文刀を造る前に、鋼の試作て包丁を造って様子を見たい。
 各地方より頂いた砂鉄を混合して5種類の鋼を造り、一人では有るが仕事が苦にならないので包丁造りも楽しいものである。
 もう1週間頑張れば炭の在庫も減り、最後の岡山産雑炭も受け入れる事が出来る。

最終回

 降し金1回とたたら製鉄5回の忙しき6日間で有った。結果は大成功。特に5回目の今日は、今迄九州砂鉄はどうしても高炭素にならなく心鉄で終っていたが、今日は表面が真白くはぜて、非常に高炭素の皮鉄となる。
 岩手県産の炭も品質にばらつきが有るので、炉の予熱用と製鉄用に選り分けた。岡山県産の炭よりも火力が圧倒的に高く、Coの出も良く、松炭と雑炭の使用方法も良かったと思われる。
 九州産の鋼は展示用とする。良くやり切ったものである。

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