刀鍛冶の日々

再挑戦

 昨日の包丁3本の焼入れ中2本は鍛肌が良く出るが、同質の鋼でありながら1本は全く鍛肌が出なく、午前中に火造りをして焼入れるが鍛肌は全く出ず。
 午後は2本を火造り、焼入れ温度を変えると1本は鍛肌は良く出るが1本は出ず。
 少し間を置いて又包丁で試作をする事としたい。
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混合比

 日曜日に注文を頂いた包丁を鍛える。
 今日の玉鋼は東北、中國、九州地方の砂鉄を等分にして試した鋼である。日本刀の地金では決して出ない鍛肌が包丁全体に出るが、焼きの入った刃には鍛肌が出ない。
 平田君が夕方迄に刺身包丁を研ぎ終えたので、明日研いでもらい鍛肌がどうなるか、又斬味はどうなるか見たい。
 砂鉄の混合比を変えるだけで地鉄は大きく違う。データーは忘れない内に残す。

温泉へ

 少し疲れた休日なので、10月地震の有った鳥取県へ。高速道路は路面のアップダウンが多く、注意の立て看板が多く陥没の激しい部分のみ応急舗装。國道9号線のセメント道路迄傷んでいる。海岸の風力発電は全て止まっている。  
 一路米子市の皆生温泉に浸かり手足の痛みを癒す。帰りて走行距離は390キロ。
 少し疲れたが明日から又鍛錬に向かえる。

見学会

 夜来雨は続く。
 午前、午後國内、外國の見学予約者来訪。12月2日に県庁文化課、刀剣登録審査員の視察に備えて、平井さんが横座に入る。少し沸かしの温度が高かったので火花は大きく散るが、見学者は初めての見学に驚く。3組7名の予約で、2組5名が来訪。
 疲れていたが外國の方々に日本の文化伝統を知って頂き良き日であった。特にドイツ人の方は、何時も日本刀と製鉄に関して強い関心を示している。

約束事

 私は父から約束は違えるな!時間は守れ!と教えられて育った。夕食時間も決められ遅れたら食事抜き。約束時間前に集合。帝國軍人の教育を教えられた事により私の人生も有る。
 今日の見学会予約の準備もしていたのに、何の連絡もなく欠席。年配者は止むを得ずの欠席の連絡は有るが、男女青年は連絡もない。明日は外國人も含めて7人の見学予約。刀の荒素延べを終えて明日の見学会用の炭を切る。
 道義と道徳。義理と人情。今の日本人に欠けているので、親が子を殺し、子が親を殺す、道に外れた事件が多くなる。進歩的左翼人権派が日本の価値観を否定して、日本の解体を目指すから、解散したシーガルズの様な左派が跋扈するのである。

地金

 刀、脇差、短刀の中心仕上げを終えて、研師宅へ研ぎ上がった脇差の受け取りへ。現代刀工のように刃文で勝負はしなく地金で勝負。刃文は一段階下の話である。
 久し振りに研師さんより地金、刃文も申し分無いと言われる。後数日で研ぎ上がる短刀も中々良く出来ている。12月15日の登録日には二口の登録が出来る。
 全國の注文者の方は、首を長くして待っている。各職方も優先的に仕事はしてくれるが分業で手仕事。
 私も加工された日刀保玉鋼は全く使用しなく、砂鉄、磁鉄鉱をたたら製鉄よりの手造りなので余計に手間取るが、地金へのこだわりが有るので、どうしても納期には1年を有する。
 長船町ではふる里納税の見返りに、短刀、刀を6ヵ月で仕上げているが、刀工の受注額から業者が間に入り二割を手数料としているので、勢い、急ぎ加工された玉鋼を形にしてプレゼントになる。行政とは所詮こんな所である。
 他を頼らず一匹狼で生きる刀工は鋼から自分で造らねば、職業として成り立たない厳しい道である。弟子がそれに耐えて刀工を続けなければ文化、精神、伝統は滅ぶ。
 来年春迄後少し、技術指導は続ける事が出来ると思う。

連続3日

 某映画監督来訪迄の間に九州、東北地方の砂鉄をブレンドしてたたら製鉄をしながら到着を待つ。流石3日連続の製鉄となると疲れるので平井さんに炭入れを頼む。今日の鋼歩留りは火山系砂鉄の半分と悪いが材質は面白そうである。
 丁度たたら炭も片付いたので、月末迄刀、脇差、短刀の中心仕上げや銘切りを済ませて12月の太刀製作準備に入りたい。鍛冶場内には玉鋼の在庫が多く、種類毎の地金がどの様な刀になるのかを思っただけでも楽しくなる。

感激

 予熱炭を入れていたので炉は熱く火山系砂鉄35キロ投入。炉を解体して玉鋼を取り出すと重たく、冷たい水道水を入れた水桶の表面からは黄色い炎が無数に立つ。良く纏まりベルトハンマーでこびり付いたノロを叩き落とすと10キロ強の玉鋼。
 最近は新聞やテレビで小型製鉄のニュースに触れるが、殆どが鉄の底にノロが付いた状態で目方を計って重さを発表するが、鉄分が少なく刀を造る玉鋼にはなっていないが、和鉄に興味を持つ青少年が増えれば、日本の古代製鉄技術の高度さと日本刀の伝統技術を学ぶ機会にもなる。
 火山系砂鉄は夏より時折操業工夫をしていたが、今日の玉鋼を見ると感極まる。これで来年からは伯耆物の地金を目指せる。職人はこれで終わりと言う事はない。次から次へと目標が高くなる。何時、自分が満足出来るかである。
 明日の取材準備を終えて、試作用の砂鉄をブレンドしてたたら炉に予熱炭を入れておわる。

箱作り

 降し金で纏めた玉鋼を入れる箱を手造りで4個完成。如何にも素人の作った箱と判るが、蓋に箱書きをすればそれなり格好になる。
 教材用には砂鉄と分析表を付ける。玉鋼は1.5キロ~2キロと大きく伝習所の記念品にもなる。
 炭が多過ぎて来週入荷予定の置き場所が無いので、明日はたたら製鉄をして炭を減らす予定で、炉の塗り直しをして余熱炭を入れて終わる。
 今日は平井さんが包丁の鍛錬、明日は谷口君が刀の鍛錬をして炭の消費に協力。平田君はインフルエンザに感染で寝込む。立派な体格だが毎年風邪をひく。

御土産造り

 昨日の慰霊祭で本年の大きな行事も終わる。
 今日は休日なれど鍛冶場で炭を切り、たたら製鉄時の玉鋼の破片を集めていた物を、降し金にして1個2キロ程の玉鋼を5個造る。
 水温を調整して真っ赤に焼けた鋼を水中に入れると、水温により酸化物が弾け銀色や黄金色に玉鋼が変色する。数年前売店で販売して好評で有ったので、水冷で玉鋼の表面温度を変えて色を付け美術品らしくなる。明日はブラシで炭や酸化物を取り除き、磨いて綺麗にして御土産にしたい。
 折角伝習所に来たのだから、DVD以外の何か記念に残る物をと思って作る。
 作刀も進んでいるので時間の余裕も有り、午後は体を休めて昼寝する。

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