八月も終わる
菊池君の軽四修理が出来て、引き取りへ。明日は荷物を整理して積み込み、9月2日早朝帰省となる。
今年の8月は例年以上に暑く作刀は余りはかどっていないが、台風一過後の気温は徐々に下がり、9月には少し暑さも和らぐので注文刀の製作も進む事と思う。
今年の8月は例年以上に暑く作刀は余りはかどっていないが、台風一過後の気温は徐々に下がり、9月には少し暑さも和らぐので注文刀の製作も進む事と思う。
スポンサーサイト
一日卒業旅行
10日前菊池君が大阪で車検を受けた軽四を購入して持ち帰り中、高速道路でエンジンが止まり、岡山でエンジンの取り替え交換。明日は修理が出来上がる。
入門9年になるが刀工修行が忙しく旅行に出た事が無かったので、朝から兵庫県の播州赤穂城跡と、鳥取県の鳥取砂丘見学に2人で出掛ける。
帰省前のささやかな一日旅行で360キロを走行。
入門9年になるが刀工修行が忙しく旅行に出た事が無かったので、朝から兵庫県の播州赤穂城跡と、鳥取県の鳥取砂丘見学に2人で出掛ける。
帰省前のささやかな一日旅行で360キロを走行。
玉鋼試行
未明の大雨で目覚める。弟子には仕事は休むと言って有ったが、折角雨で涼しい日なので一人でたたら製鉄をして玉鋼を造る。
毎日種々の製鉄に関する書を読んでいるので考える所も有り、今迄よりスラグの出は悪いが、壁土を薄くして、砂鉄に混入していた貝殻を止めて操業。
40キロの砂鉄で13キロの玉鋼を得る。後吹きの時間も長くしたので、玉鋼の表面も水平で良く纏まり綺麗。
後日、刀剣用に使う。
毎日種々の製鉄に関する書を読んでいるので考える所も有り、今迄よりスラグの出は悪いが、壁土を薄くして、砂鉄に混入していた貝殻を止めて操業。
40キロの砂鉄で13キロの玉鋼を得る。後吹きの時間も長くしたので、玉鋼の表面も水平で良く纏まり綺麗。
後日、刀剣用に使う。
真夏の製鉄
昨夜の天気予報に合わせ、炉に火を入れていたが雨は降らず。止める事が出来なくて、たたら製鉄を始めるが暑くて昼には中止。
午後には再度たたら炉を塗り直して次回に備える。
10キロの玉鋼を得た。
午後には再度たたら炉を塗り直して次回に備える。
10キロの玉鋼を得た。
引き際
今朝10時には長崎県から2名の見学予約者を迎える。朝1番の列車で出発した様で、大学の工学部を出て工業高校の先生をしているので、すこぶる理解も早く昨日のプログに書いた内容を2時間程話して、最後に谷口君がベルトハンマーを使って折り返し鍛錬を披露する。一番最後の若い弟子として、もう少し私の助手をして作刀に励んでもらいたい。
午後は明日のたたら製鉄用の松炭と雑炭を谷口君が切り、私は砂鉄の選鉱と配合をして終わる。
菊池君の軽四は車検を受けたが、同型のエンジンの積み替えと他の部品の交換で修理は月末の予定となり、帰省迄に新しい梃棒等の製作に入る。
来春位には独立出来る弟子は独立させたい。
人間引き際が大事である。私の元気な内に、身辺整理をして置き、余生は研究に没頭したい。
午後は明日のたたら製鉄用の松炭と雑炭を谷口君が切り、私は砂鉄の選鉱と配合をして終わる。
菊池君の軽四は車検を受けたが、同型のエンジンの積み替えと他の部品の交換で修理は月末の予定となり、帰省迄に新しい梃棒等の製作に入る。
来春位には独立出来る弟子は独立させたい。
人間引き際が大事である。私の元気な内に、身辺整理をして置き、余生は研究に没頭したい。
研究
砂鉄の分析等の書物は沢山有っても、その産地の砂鉄を用いて和鉄を造り、分析をして刀剣を造った分析書は皆無。ましてや刃味などの試験は無いので仕事が面白く止まらない。
今日は炭素量も砂鉄も全く違った鋼を纏めて鍛える。朝7時30分には室温が50度に達して汗まみれ。10時には限界を感じて鍛錬を終わる。
もう少しすれば気温も下がるが、それ迄待てないので短時間作業の繰り返し。それでも1日4時間程鍛錬をするので、5回下鍛えされた鋼は沢山の量となり、来週からは時折短刀で試作してゆきたい。
沢山の書物や分析に目を通すが、学問書が全てではなく出来た刀の地金と斬味に密接な関係が有ると思っている。
夕方は久し振りに雨が降り続く。
今日は炭素量も砂鉄も全く違った鋼を纏めて鍛える。朝7時30分には室温が50度に達して汗まみれ。10時には限界を感じて鍛錬を終わる。
もう少しすれば気温も下がるが、それ迄待てないので短時間作業の繰り返し。それでも1日4時間程鍛錬をするので、5回下鍛えされた鋼は沢山の量となり、来週からは時折短刀で試作してゆきたい。
沢山の書物や分析に目を通すが、学問書が全てではなく出来た刀の地金と斬味に密接な関係が有ると思っている。
夕方は久し振りに雨が降り続く。
地金試験
昨夜は眠れず。鍛錬は中止して、異なる砂鉄の玉鋼で包丁2本を火造り、焼入れ試験をする。後日研いで使用感を見る事とする。
明日の鍛錬の用意をして終わる。
この暑さ、何時迄続く事か、一雨欲しい所である。
明日の鍛錬の用意をして終わる。
この暑さ、何時迄続く事か、一雨欲しい所である。
御土産用意
昨日のスプリングハンマーの調子を見るのに朝から鍛錬。ベルトがねじれて回るのが直らないが、ハンマーの打つ力と速度は上がる。火床も十分乾いているので良く沸く。
午後は暑いので、砂鉄を集める。
車検が終わった菊池君の軽四はオイルが漏るので、隣町で修理の為帰省が数日遅れるので、中國産地の花崗岩より出た真砂砂鉄を御土産として、玉鋼と共に持って帰らす。
午後は暑いので、砂鉄を集める。
車検が終わった菊池君の軽四はオイルが漏るので、隣町で修理の為帰省が数日遅れるので、中國産地の花崗岩より出た真砂砂鉄を御土産として、玉鋼と共に持って帰らす。
修理
塗り直た火床が完全に乾いていないので、今日は谷口君とスプリングハンマーのVベルトを3年ぶりに取り替える。この型はメーカーが製造中止しているし、36年前に改造しているので一人では取り替えが出来ない。これで3年程は安心して使える。
ついでにたたら炉のステンレスの羽口も好感して、雨が降り涼しくなれば何時でも玉鋼が造れる準備をする。
今月は刀、脇差、短刀の新たな注文も有ったし、製作依頼の問い合わせも有り。
秋はたたら製鉄が忙しい日程。
ついでにたたら炉のステンレスの羽口も好感して、雨が降り涼しくなれば何時でも玉鋼が造れる準備をする。
今月は刀、脇差、短刀の新たな注文も有ったし、製作依頼の問い合わせも有り。
秋はたたら製鉄が忙しい日程。
慰霊祭
大東塾十四烈志の共同遺書
清く捧ぐる 吾等十四柱の皇魂
誓って無窮に 皇城を守らむ
岡山県出身芦田林弘(ともひろ)烈志の慰霊祭に出席。わが父と同い年。 既に烈志より三十九年間も長生きをした。九月には鳥取県にて二烈志の慰霊祭も執り行われる。
昭和二十年八月二十五日、自刃の日を想う。
清く捧ぐる 吾等十四柱の皇魂
誓って無窮に 皇城を守らむ
岡山県出身芦田林弘(ともひろ)烈志の慰霊祭に出席。わが父と同い年。 既に烈志より三十九年間も長生きをした。九月には鳥取県にて二烈志の慰霊祭も執り行われる。
昭和二十年八月二十五日、自刃の日を想う。