刀鍛冶の日々

休日たたら

 弟子は休日であるが、早朝より明日の体験会に備えて鋼の下鍛を準備。雨も降り外気も低いので、九州の砂鉄と東北の砂鉄を混合して吹く。 牡蠣殻を入れているので鉱滓の出も良く纏まった玉鋼が出来る。
 四國の刀工で日刀保玉鋼を使っている方より夜電話が有ったので、斬味も良い今日造った玉鋼をサンプルとして送って上げれば違いも判って、やはり日本産砂鉄でアルミの酸化物であるアルミナが入っていなく、チタンの含有されている自家製鋼の高品質の良さが見直されると思う。その違いが刀が売れるか、売れないかの違いになる。
 先ずは砂鉄の種類、分析から勉強してたたら製鉄をすれば、日刀保玉鋼より粘りが有り、斬味が良く絶対に折れない刀が出来る。
 後は本人の努力と工夫次第と思う。
追伸
 コメントですが包丁も刀も火造りが終れば、焼きなまし温度800度をかけて刀は灰の中で冷まします。包丁は空冷です。焼きなましをして火造りによる内面応力を抜いて置かなければ、焼入れをした時のひずみが大きくなり。焼入れ後の内面応力でねじれが出たりするので、炭素量により180度~200度で焼き戻しをして粘りをだします。洋鉄と和鉄の差もあります。
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連続寿包丁

 昨日と同じ工程を7人で包丁造り。流石に二日も続くと疲れる。
寿包丁は一日で完成させないと、体験者が持ち帰れないので緊張の連続。失敗は許されないので、前もって地金の下地を入念にして置かないと、多人数の合作となり何処かの時点で欠点が出るし、最後の焼入れは体験者と共に私が行う。
 研ぎ上がると一気に緊張も緩み、一生に一度となる体験者と全員の記念撮影をして終わる。

寿包丁体験会

 昨夜は砂鉄を入手した喜びと疲れで熟睡する。
 朝9時から順調に進み昼前には焼入れ。午後は谷口君の案内で体験者と共に刀剣博物館へ見学に行っている間に研ぎ、帰ると銘切をして仕上げる。最近の体験者は初めてとしては皆上手に向鎚、火造りをこなす。婚約者の為に一生懸命造った包丁で、2人の人生を切り開いて欲しい。
 明日も古式鍛錬による寿包丁造りは続く。

休日

 2日間連続の寿包丁体験会に備えて弟子達を休日にしたのは、砂鉄を集めたかったからである。 先日15号台風で山地に多くの雨が降り、山肌の土に含まれる砂鉄が谷川に集積された頃である。
 古刀期に刀が造られた場所で現在は発音が違うのみで同じ漢字。作品は見ても製鉄跡を見てない。次に雨が降ると砂鉄は流されて無くなるので、雨の降らない今日出掛ける。高速道路も無いので國道・県道を走り疲れる。読みは的中していて注文の短刀数振りは造れる量が集まる。
 砂鉄は身近な土の中に含まれて全國に有るが、含有量と性質を知っていなければ鋼にも刀にも結び付かない事の事例が多い。日中の気温が25度位になればたたら製鉄も楽である。たたら製鉄が毎週土曜に始まれば、鉄に興味ある方が持参してくれるので助かる。
 明日の体験会に備えて今夜は早く休む事にする。

火造り

谷口君が刀の素延べ、棟打ち迄進める。刃の打ち出しを初めて手鎚で行う。その間に包丁の土置きから焼入れ、荒研ぎ迄を済ます。
 午後からは体験会の炭切をして早目に終る。9月の見学予約も女性が多く、包丁造りの体験も久し振りに女性。来春春には日本で初の女性刀工も生れる予定。
 ゲームの影響も有ると思うが伝習所近くには、長船刀剣博物館の”真剣女性日本刀展”を見に訪れる女性の姿も多い。
 連日の暑さで疲れているので明日は全員休んで、土・日曜日の体験会に備える事とする。

台風一過

 整体のリハビリ後、火造りの終った刀の反り付けを行う。秋山君が丁寧に仕上げていたので非常に楽であり右手も痛まず。
 3分の反りなので焼入れをすれば5分の反りとなる予定。焼刃の高さにより多少の差が出る事も有るが、気温・水温の落ち着く9月下旬の予定。
 私の鍛えと焼入れをした包丁を谷口君が仕上げたので明日より2人で刀の素延べ。火造り二振り目の作業に入る。私の肩・腕の痛みは消えているが、大事を取って谷口君と秋山君で仕上げ、私が反り付けと焼入れで進める。刀の火造り経験の無かった谷口君は良い勉強になる。後三振り位練習すれば一人で刀の火造りも出来る様に成ると思う。
 台風一過の今日は涼しかったが、本当に鍛錬が始まるのは彼岸位。その頃には会津のМ君も来るので降し金をして玉鋼の備蓄を用意するが、狭い私の鍛冶場は直に温度計が最高値に達する。降し金をするには今少し早い様であり、涼しい日を待つ。

たたら炭

 台風の影響は少なく、強い風は涼しく弟子の勉強にたたら製鉄を2人に任す。昨日の疲れ取にのんびりとしていたが鉱滓が全く出ていないので炉内を覗くと、砂鉄は真っ赤に焼けて粒状化して羽口の前に落ちているが、のぞき穴の下に出来る鉱滓が全くないので排出しない訳である。砂鉄の中で2・3割が鋼になり他は鉱滓となり、その中で鉄分が接着してけらに成長するのである。
 原因は炭の火力が弱く砂鉄が融点に達しないのだが、経験の浅い弟子には原因が判らないので説明をしてたたら炭を変えると、鉱滓が良く出て鋼も炉底に出来て来る。今日の様な失敗を繰り返して行く内に身に着くのである。
 炭は焼き方や木材の質によって火力が違う事も有り、風力の違いも考慮しなければならないし、砂鉄の種類によっても違って来る。自家製たたらは難しくたたらを研究する者も、出来た鋼を買う事になる。玉鋼を造るか、それとも出来上がりの玉鋼を買うか二者択一になる。
 買った同じ玉鋼を全國の刀工が使い、同じ刀を造っても面白くないだろう。

休日出勤

 昨日焼入れをした寿包丁を研ぐ。仕上げて発送すると残った文化包丁に土置きをし焼入れて昼食。
 2回も國政選挙で闘ったO氏が突然来訪。休日出勤して良かった。御互いに老人に成って来たものである。16年前から3度もマイクを握り、17日間の選挙で各地を廻って元気の良かった当時を懐かしむ。
 テロでも選挙でも國民は目覚めぬ。平和ボケした与野党の國会質疑を聞いて腹立たしく思う。与野党の誤れる歴史認識、自虐史観はGHQの洗脳により70年間にも及ぶので、それを覆すには中々難しく、一生の民族運動位で日本は変わらない。

体験会

 朝9時から始めなければ夕方に研ぎ終らない寿包丁体験会は、10時30分開始予定であったが2名が到着したのは12時前。昼食を済まして直に鍛錬開始。見学者も多く今日も暑し。何とか夕方迄に焼入れ迄進む。研ぎは明日にして配送予定で終わる。
 秋山君が私の鍛冶場で谷口君の荒火造りをした刀を夕方迄かけて仕上げ打ちを終える。時間に制約された慌ただしい一日であったが、月末も土・日曜続けて体験会の予定。
 最近は結婚しない男女が多い中、寿包丁体験会が多くなった事は喜ばしい事である。

暑き一日

 夜半に雨音がするので少し涼しくなるかも知れないと思っていたが期待も外れる。両方の鍛冶場では火を使うので暑く、身の置き場も無し。
 アメリカで伝習所のホームページを見て見学に来たので、特別に古式折り返し鍛錬を一回だけ見せる。丁度新聞社も取材に訪れ忙しかった。
 午後も弟子達の仕事は続き整体のリハビリを受けながら鎚音を聞くが、明日の寿包丁体験会に備えて早目に作業を終わらせる。明日もこの暑さで体験者が、向鎚を打てるだろうかと心配する。

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