刀鍛冶の日々

復習

 午前中は快調に鍛えるが、午後は少し疲れ気味なので休んで弟子の仕事を見る。すっかり自己流になっているので改めて基本の仕事に戻さなければならない。
 受験迄まだ7ヶ月も有るので本人の努力が有れば合格。習った事をその通りにすれば良い事である。
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風邪気味

 昨夜から頭痛と咳に悩まされるので大事を取って今日の仕事は中止。少しずつ無理が利かなくなるのが判る歳になる。

新しき松炭

 全日空の機内放映のせいか外國人の見学予約が増える。谷口君は一日包丁注文に追われ、平井さんは脇差の火造りが終わるが問題が有り、明朝谷口君が手直しの予定。夕方迄鍛錬を続けるが気温が下がったので、モーターを冷やす氷の量も少なくて助かる。
 今回の岩手産松炭は火力が通常より落ちるので、一俵1万円の松炭を混入して火力の低下を防ぐ。どうも岩手産松炭は焼手が変わった様である。

平井さんの事

 振替休日で職人さんの刺身包丁2本を研いだ後は夕方迄、平井さんの脇差火造りを見学しながら時折口頭指導。伝習所弟子では最年長であるが、それだけに一生懸命に作刀に向かい、一日も早く技術を上げて刀工に成りたいと努力している。
 人生後半になると自分の人生を今一度見直し、新たな道に挑戦する事もあるが、それは年齢ではなく精神の問題である。頑張って来年の刀工試験に合格して欲しいものである。

出刃包丁

 刀造りで忙しいのが本音であるが結婚記念の注文であるので断る事も出来ず、今日は5寸5分の出刃包丁を火造り、焼入れ迄進める。明日午前中研ぎ上げて柄を付ければ終わる。
 炭も入荷、砂鉄も1トン入荷。休み明けより忙しくなるので明日午後は休みの予定。

150年祭

 刀工として刀を造りながら自らが製鉄を行うたたら工として、製鉄の神様を祭る金屋子神社150年祭に出席出来た事は男子の本懐である。
 残った人生後世に誇れる刀を造れる事を祈願。
 夫婦揃って建碑に名前を残して頂いた事も人生これ以上の誉れなし。

谷口君の短刀

 明日は金屋子神社御再建150年祭の為、鍛冶場を空けるので菊池君と明日の打ち合わせ。平井さんにも脇差の素延べ仕事を言ってあり急ぎの研ぎをする。
 谷口君は短刀のせんかけをしていて、鉱滓を噛んだ傷が出たが削っていると無くなる。短刀を造る炭代でも5万円以上使っている。せんかけの時、傷が無くとも焼入れをすると鍛接面が緩み傷が出る事が有る。
 初の作、何とか良い短刀が出来れば良いのだが・・

研ぎ師宅にて

 展示用に鍛え肌が良く目立つ様に東北の砂鉄を使って、小互の目の刃文を焼いて荒研ぎを済まし、先日研ぎに出していた刀の下研ぎが終ったので見て欲しいとの連絡が有り、行くと切っ先に3ミリ位の長さで髪の毛程の鉱滓を噛んだゆるみが残っている。
 相談してもう一度目の前で研ぎ直しをしてもらう。折り返し鍛錬の鍛接が悪くてのゆるみではないので、絶対に消えると思い研ぎ師さんの研ぎ直しを見ている時間の長い事。
 少しずつ研ぐに従ってゆるみは小さくなり最後は消えて無くなる。地金の肉はティッシュペーパー1枚程の厚さの減りであるが、刃先を0.1㍉程詰め元の肉置きに戻す。

見通し

 秋雨は一日続き鍛錬は楽。谷口君の包丁正宗写しも火造り終わる。
 岩手県より追加の松炭60俵発送した旨の電話で一安心。県内産松炭も週末には窯出しの予定。残るⅠ軒は稲刈りが終れば配達との事。
 弟子が多い分炭の消費も多く、絶えず炭の補給見通しをしなければならず、注文刀を受け付け過ぎると炭と砂鉄の手当てが大変になる。

限界

 平井さん造り込み、谷口君素延べ、平田君せんかけ、私は痛む指をかばいながら折り返し鍛錬。平日にもかかわらず次々と来客有りて対応。今日も短刀二振りの注文が決まる。まだ包丁の注文も残っている。毎週出張で来ている整体の先生も先週は飛んだので、体中は疲れで溢れ昼休みはマッサージ機を利用。
 1ヶ月に刀三振り、短刀二振りの注文。まだ先約の刀を製作中である。夏迄の仕事は十分に有るので、以後の注文刀は先送りして当分待って頂かねば体も限界を越える。
 岩手県よりの松炭は入荷したものの県内産200俵はまだ入荷せず。注文刀は長期戦になる。

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