刀鍛冶の日々

脇差下鍛

早朝目覚める。炭が入荷して早く鍛錬をしたくて早出。弟子はまだ寝ているが自分の仕事なので進める。脇差皮鉄7.5キロを3等分したものを今日で2日、5キロを7回下鍛えするが火床を塗り直したので風廻りも良く、沸きも良い。地金の面白さよりも膨れの出にくい無難な鋼を鍛える。明日午前中には下鍛えが終わる予定。春の気温なので鍛冶場は熱く下着迄汗にまみれる。午後は休んで弟子の指導と思ったが県内産の炭も使いたくて包丁を鍛える。餅鉄は鍛えて準備していたので砂鉄玉鋼を鍛えて刃に餅鉄を挟み素延べ、火造り、焼き入れ迄を進め秋山君の研ぎのアルバイト用が出来る。夕方にはやっと大高、谷口君の素延べ完了であるが、制限時間を軽くオーバーしている。今日は少し仕事量が過ぎ帰宅すると疲れが一気に出る。
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県内産炭入荷

昨夜電話で朝7時炭納入との事。128俵の炭が入荷。岩手県産と合わせて1ヵ月は仕事が出来る。谷口君、大高君以外は全員風邪で発熱して寝込む。土曜日に感染した様子である。2人が交代で明日の脇差用の炭切りをしている間に出刃包丁の焼入れ、研ぎを済ます。夕方には東京からツーリスト会社が見学に来る。帰り際、炭小屋に入りきらず駐車場に積み上げた炭を見ると幸福一杯である。この炭でどんな刀を造ろうかと考えながら帰宅。

休息

火床の壁が割れたので朝より塗り直す。築炉より5ヶ月も使ったので無理もない。その後昼迄砂鉄の選別。火床の天井に濡れた砂鉄を置いておくと鍛錬時の熱で自然に砂鉄が乾燥するので助かる。今日も休日なので弟子は休んでいるので私も午後は休日として岡山の病院へ友人を御見舞い。帰り道脳神経の手術をして休んでいる高校の同級生宅へ様子伺い。この年になると健康問題が最重要となる。弟子達が最終巣立つ70歳迄は元気でありたい。あまり無理をせず必ず休日をもうけ体を労って行かねばと思う。しかし将来の事は判らないので毎日を大切にしたい。

岩手炭入荷

昨夜からの積雪3㎝、一部凍結。朝弟子より岩手県から炭が届いたとの電話。休日であったが早速駆けつけて脇差を鍛え始める。全員休みであるが大高君が玉鋼の折り返し前の処理と折り返し鍛錬を見学する。最近大高君は折り返し鍛錬時の沸く火花が良く見え鍛錬は申し分ないが、火造り試験で決められた時間内に出来ないのが欠点、あと4ヵ月有る頑張って欲しい。今日は休みと決めていたが炭が有るなら少しでも仕事をしたい。どうにもならぬ。あと岡山県産の炭が入荷すれば弟子も安い炭で十分に仕事が出来る。刀造りなら岩手県産の火力の有る高価な炭でも良いが包丁ならば県内産の、運送代のいらない炭でないと弟子の実入りも少なくなる。

無料公開2日目

老年の包丁注文主と戦前中学生(現高校生)で軍需工場の鍛冶職で先手(向鎚)を務めていた方2名が訪れ、どうしても折り返し鍛錬を見たい旨の話で1時間程先手を使い鍛錬。70年も前の戦前を懐かしんでつい先日の事の様に当時の話をされる。炭の残量を気にしての仕事であったが御二人の御希望に応えられて良かった。炭残り6俵72キロとなるが1週間以内に100俵程の県内産炭が入荷の見通しが立つ。2月2日も10名の見学予定が入っており、炭の入荷の日が決まる迄炭を使わない様に休日は作業無しとする。包丁の注文も片付いたので炭が入荷すれば早速脇差の注文刀に入らなければならない。

無料公開日

昼からの一時間は手打ち、折り返し鍛錬を熊本県山口県からの御客さんが見学、包丁も土置き体験をして焼入れ。午前、午後も10人の弟子が4ヵ所に別れて作業。時折状況を見てアドバイス。鍛冶場が増設されたので十分仕事が出来るので今年は合格して欲しいが指摘する点は多し。昨日焼入れの文化包丁2本は平田君が研ぎ、刃文も良く合格であるが刺身包丁は荒研ぎで少し刃文が低くなっているので、明日再度焼入れ直しをして納品をした方が気分が良い。次回よりの包丁地金組合せも今回の文化包丁のような方法が良い事を全員で話し合って今日も終わる。残りの炭もあと10俵となる。

シアトルから

アメリカで私の包丁の事を聞いていた御夫婦が私のTV放映を見て来訪。目を閉じれば米國人か日本人か判らない程に日本語が上手。包丁3本に土置きをしてあったので刀の工程説明後に包丁の焼入れをして見て頂く楽しい一時であった。砂鉄玉鋼と餅鉄玉鋼を組み合わせ焼入れた試作品を平田君が研ぎ上げて、斬って見ると吸い付く様な斬味。この作ならプロの料理人も多少高くても買って貰えると思う。研究の成果が出た一本である。昼間火を見るのでどうしても目が痛むが毎夜國民新聞の新春大特集に目を通している、産経新聞の数倍も中身は濃くこの様な立派な新聞に日本國民は気付かないのかと思う。極めて無能な民主党から自民党に政権が戻りまともな日本に戻りつつあるが先ず占領憲法を破棄する事を宣言しなければ日本民族の自立は無しと思う。若い弟子が目覚め民族の魂を打ち続けて欲しい。先日上映の「凛として愛」をどう受け止めるかである。目の痛みも少しながら良くなって来ている。あと少しである。

炭不足

岩手県より炭不足で17俵しか届かず。これでは脇差も出来なく平田君が皮鉄と心鉄を組み合わせて作業中止。無料見学の予約や包丁の注文に炭を残さなければならなく、炭入荷迄は刀用に鍛えてある鋼を包丁に火造り、焼入れ、研ぎをして入荷を待つしかない。午後は種類の違う鋼を組み合わせ、新たに鋼を鍛えなくても良い方法にして炭を節約。岡山県産の炭は早くて2月にならないと焼き上がらず。大変である。夜は目が痛む。

金屋子神社参拝

元旦に交通事故で初詣が出来なく月参りに雪が降らない日を待ち望んでいた。岩手県から予定通りに炭が届かなく包丁も造れないのを幸いに参拝に向かう。今迄はジープだったので400キロ走行は苦にならなかったが軽四乗用車での参拝は疲れ切るが、長年続けた月参りだけは欠かしたくなかった。雪は高く積もっていたが参道は氏子さんがいつも雪かきをして頂いているので気持ち良く、雪の中で柏手を打つ。一日も、一ヶ月も、一年も、全て此処から始まる。

包丁体験会

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早朝より予備の餅鉄で包丁を鍛える。注文主とカメラマンの来所より新しい餅鉄で平田君と注文主が交代で横座に入り沸かし、弟子が向鎚、注文主も上手に向鎚を打つ。火造りも交代する。土置き表は私、裏は注文主が置き焼入れ。申し分なし。最後の研ぎは秋山君と平田君。揃って記念撮影。餅鉄製包丁は良く斬れる。本当に楽しい一日であった。

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