刀鍛冶の日々

好調

 昨日の刀の火造りを多少手直しをして反り付けそして昼食後せんすきを済まし土置き、焼入れも思い通りである。
 姿直しは来年度にして今年も終わる。元旦の初詣帰りの砂鉄集めから始め今日の焼入れで平成23年も終わる。もう少し休みも取ってゆっくりと思うが刀造りが楽しいので体調の悪い時以外いつも刀造りの一年であった。多少具合が悪くても刀造りをすれば体調も良くなる。父親の年も越える事が出来た。命ある限り刀を造りたい。
スポンサーサイト

父の歳

 朝5時目覚める。32年前の今朝父親が亡くなり私も64歳になり父親の歳となり命日を迎える。大東亜戦に青春時代を過ごし、中国大陸、南方へと転戦。生きて祖國へ帰還。そして私が生まれる。
 今私の手元にある銃弾、中国戦線において敵に肩を撃たれたもの。金鵄勲章を始め種々の勲章を付けた帝國陸軍姿の若き父の写真そして思い出。家庭的には余り恵まれた一生ではなかったと思う。
 今日で父の歳を越える事が出来た。一日でも長生きをして残る刀を造りたい。夕方には刀の火造りが終わるが細かい部分は目が見えず明日明るい時に反り付けをすることとして早めに終える。

年末

 午前中、刀の素延べ、棟打ちを終えて長船へ。
 秋山君が砂鉄吹き、山本君が刀の鍛錬用意。受験生で正月居残りの谷口、大高君が脇差造り。人生を懸けた刀工試験である。本来受験生に正月はないのである。親方も年末迄刀造りをしているのに弟子が正月休みとは片腹痛い話である。刀造りは日々努力であり終わりのない職業である。疲れているのなら別であるが一人前の刀工でもないのに一人前の正月休みとは。
 夜、奈良県の河内國平師匠から電話があり、弟子が帰省して気が楽であるので今日は刀の素延べと棟打ちをしたとの事、今日は全く同じ工程の仕事であった。
 師匠も70歳になったが、もっと々長生きをして良い刀を造りたいとの話、私も同感である。河内師匠と知遇を得て30年が過ぎる。
 師のおかげで今日在るを感謝する。

焼入れ

 今日も予定変更。火床の灰を除き湯を沸かす。久しぶりに2尺4寸の刀に土置き。谷口君が細かく焼入れ用炭を切ってくれていたので火力も良く上がり火床の中で刀を引き押しして刀身が焼け過ぎない様にするのが精一杯である。刀身を水に入れる迄、息継ぎも出来なく水に入れた瞬間大きく息を吐く。急ぎて砥石を当て焼刃を確認、刃文も良く入っており今年最後の焼入れを終わる。

 私の手書きのブログをパソコンで打つ弟子達も帰省するので来年1月8日位迄ブログの更新が停止します。

 皆さん、良いお正月を。

二号刀、鍛錬始める

 一号刀と全く同じ鋼を鍛え始める。積み沸かし、折り返し鍛錬も良くまとまり鍛伸性も良い。明日一日鍛錬をして来年に続きを廻す。
 年内は焼入れしていない刀一口の焼入れをしたい。平田君が火造りをしていたが包丁の注文が多量に入り心落ち着かずそのままになっている。

最後の砂鉄吹き

 予定変更、早朝暗き。一人で炉を解体塗り直し予熱をかけ、8時砂鉄投入、午後1時30分終了して本年最後の製鉄を終わる。
 型良くまとまった玉鋼が出来て来春の打ち始めに使用する。2日前に九州に砂鉄受け取りに出た3名も700kg程の荷を積みて帰る。見学者6名、本年は2tの砂鉄使用で終わる。

包丁体験会

折り返し鍛錬の実習、火造り、土置き、最後に私が包丁2本の焼入れ、鳴海君が研ぎをしてやっと仕上がる。
他では絶対に出来無い体験をして御満足して頂く。包丁造りで日本の文化伝統に理解して頂ければ幸いである。

これで明日の体験会を終われば全ての行事が終わる。あとは28日の見学会で伝習所も一応休みとなり、受験生の自由時間となる。私も刀造りに打ち込める。

刀素延べ完了

朝より心鉄・皮鉄を組み合わせ、二尺三寸迄延ばす。組み合わせ時は二寸程の長さが、延び切ると三尺にもなる。組み合わせ時に1ミリのキズを見逃すと、最終時には1センチ以上の長さになる。
視力が落ちて、小さなキズの見落としが命取りになって来る。目の手術後の一年余りはキズとの戦いで今年もくれゆく。

明日の体験会の出席者が増えたので、午後は包丁の地金を鍛える。

自主制作

今日は卒業生全員が各自受注の包丁製作。私は金・土曜日の体験会の包丁製作や、折り返し鍛錬用の地金造りで忙しく一日が終わる。

昨日の雨の中で砂鉄集めと運搬の疲れで、両肩が痛むが、大きな行事も終わり、年末・年始は刀造りの時間が出来る。あと少しの頑張り。

皮鉄・心鉄完了

皮鉄を12回終わった所で別々に鍛えた皮鉄を積み、折り返すとふくれが2個出る。ふくれを切り、沸かし直すが又出る。さらに14回折り返すが3個出るので、15回目を強い温度でよく沸かしてやっとふくれが無くなり、皮鉄終了。

心鉄は順調であるが、気分が負けたので仕事を止めて今年最後の砂鉄集めに出掛け、150kgの心鉄用砂鉄を集めて帰る。

 | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

上田

Author:上田
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

訪問者