刀鍛冶の日々

弟子研修会終わる

今週は砂鉄も良質な物がとれる。包丁も弟子の休み中に4本を鍛え、焼き入れも終わり、明日より研ぎに入る予定で注文も大分出来る。

来週も弟子の休日に赤坂で包丁造りになるが、地金を変えて試作をしているので、鍛えの温度も違うので、沸かしもむつかしい砂鉄配合であるが、焼入れて研いで見るのが楽しい1週間であった。

作刀研修会に4日間島根県へ出ていた3名の弟子も帰り、自宅で食事をしながら研修会の様子を聞き、先日研ぎ上がったばかりの刀と焼き入れをした脇差を参考に見せる。

明日から毎日7人から10人の弟子の面倒をみなければならないので、忙しくなるが、来年こそは弟子を合格させて早く自由に地金の研究に精出したいものである。
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炭入荷

50俵の炭が6日間で無くなり、今日50俵入る。弟子が連日たたら製鉄と包丁の鍛錬、そして赤坂でも包丁の鍛錬をするので、毎日炭が減って行くのが判る。やはり涼しくなったので、仕事時間が多くなり、毎月200俵以上の消費に戻ったようである。

今日は赤坂で包丁の鍛錬をするも、台風15号による雨で炉の下に水が入り、水分が蒸発するので沸きは悪かったが、後半はやっと水分もなくなり、なんとかまとまる。おそらく日本一の粗末な鍛冶場であり、雨漏りもひどくなった。

砂鉄集めの疲れが今日も続き、午後4時には仕事を止める。

不安

昨日の砂鉄集めで体中が痛み、とても仕事は出来なく、弟子の様子を見に長船へ、弟子3名とコーヒーを飲み、販売した包丁の研直し、午後は室温36度の部屋で汗をかきながら短刀の中心仕立てをして早めに終わる。

昨夜は帰宅途中より2時間程対向車のライトが目に入り、今だ痛む。手術をして一年経つが、目の痛みは増し不安を感ずる。
私の元気な内に弟子を早く卒業させたいが、どうなる事やら。研修会に出した弟子も成果を持って帰れるだろうか、再度の刀工試験で合格出来るだろうか。

砂鉄

昨日の地金に使用した砂鉄は非常に良い結果であったので、包丁造りを休んで川に砂鉄を集めに。
先日の台風15号で大水が出て、中国山地より砂鉄が多量に川に流れ込んでいたので、午後迄300kg程を磁石で集める。


大変疲れたが、重たくなってブレーキの効きにくくなったジープで島根県の金屋子神社に参拝する。もう日暮れ前で境内は静まり返っている。拍手を打って深い々祈りを捧げて4時間走って帰宅。体力の限界を感ずる。

鍛法

成分のかなり違う砂鉄を玉鋼に吹き、鍛肌を大きく出す試作をした包丁に研いで、酸を付けて鍛肌を弟子と確認する。砂鉄を混合してもやはり持っている砂鉄の特質が鍛肌となって匂口、刃文を左右する。
各時代におけるたたら製鉄と鍛法の違いを求めて包丁で、試作をすると小さいので結果が早く出るので、地金の研究もおもしろい。

この地金を新々刀期と同じ造り方ではどうしても現代刀で終わる。古い地金を見て他の鍛法に変えなければならない。今日の地金は良く出来ていた。

弟子の砂鉄吹き

平田君が砂鉄吹きをする側で、受験生が講習会に備えて、日刀保玉鋼二級Aを積み沸かし練習を昼迄する。私は県外に送る包丁を研ぐ、午後はたたらを解体9kgの玉鋼が出来ていた。明日からは平田君が包丁製作に入る。

解体後秋山君が炉を塗り直し、炭を切って明日の砂鉄吹きの用意をする。全員9名の仕事で忙しかった。26日から30日迄研修会へ行く者と残って包丁を造る者に別れる。

私は赤坂鍛錬所で包丁を造り、遅れている注文者の包丁を造らねばならない。やっと落ち着いて包丁が造れる。

炭使用量増える

彼岸を迎え、急に日中の気温も下がり、朝から古式鍛錬をして、島根県で行われる研修会に備えての、予行演習を行いながら、弟子に包丁の火造りをさす。出羽包丁でつまずき他の包丁製作が遅れている。案の定催促の電話も入る。

午後からは土置き、焼入、なんとか良い刃文も入る。研ぎは明日にして弟子の指導。どうしても出来ない弟子には苦労するが、なんとしても合格させてやりたいものである。

岩手県より9月22日に炭50俵入るが、残り20俵程に減っている。月曜日には注文しなければ炭がなくなる。涼しくなり、仕事量が増えたので仕方ないが、親方は大変である。

土佐より

岡山県内に鍛冶場を今春より建設している刀工が訪れ、たたら製鉄に付き談義する。この刀工は岡山県出身で故郷で鍛刀して余生を送るとの事であるが、刀工になる何十年も前からたたら製鉄を実験して有名である。

そして今春は某団体のコンクールで入賞したとの事だが、刀鍛冶専業では生計が成り立って居ないのでつくづく厳しさを思う。

現実に岡山県内で刀鍛冶専業で生活出来る者はごくわずかである。伝習所の卒業生も夜のアルバイト、包丁制作で糊口を凌ぐのがやっとであるが、秋山君、鳴海君、平田君はなんとか頑張って欲しいものである。

伝習所には古里、土佐より御酒が届けられ、いつもブログを見ていますと弟子に伝言があり、大変嬉しく思う。土佐の「いごっそう」孤高の刀工として反骨精神の塊の人間にふさわしく御酒の名前も「いごっそう」である。

土佐出身の私を古里高知から見守っている方がいる事を思えば、楽しき一日であった。昨日の包丁で5本目の制作であったが、一番出来の良い出羽包丁を送る事が出来一安心。あとは注文者が納得出来るや否かで相手まかせ。

明日よりは残った山積みの注文を打たねばならない。

出羽包丁焼入れ

赤坂で朝より出羽包丁の皮鉄と心鉄を合わせる造り込みをして、二本分の出羽を造る。台風15号の雨水が火床を濡らし火力が上がらず手間取るが、ふくれも出なく昼には素延べ完了。久し振りに昼食後は寝る。

午後は火造り、せんかけをして出羽包丁の型にするが、今の所無傷で一安心。刃文の型に土置きをして焼入れをして、砥石で研いで刃文を見るがリズム感もあり、鍛肌を見えて良く出来ている。明日は研いで下地迄済ます予定。傷の出ない事を願う。

赤坂で一人仕事で一貫して全てを造れば、失敗もないが長船で弟子の仕事の合間々に造るので中途半端になり、どうしても失敗の確率が高い。

今日岩手県より炭が入荷し、来週は弟子3名が島根県で講習会に出席するので、赤坂でゆっくりと溜まった注文の包丁造りが出来そうである。焼入れで直接火を見るので目が痛む。

出羽包丁つまずく

手造りの包丁は調子の良い時は失敗もなく、順調に進むが、一歩つまづくといくら注意深くしても失敗に終わる。
この二週間程彫物をする出羽包丁の注文を受けてすでに3本を作製するが、どうも今一歩で収まらず。

ブログを書いていると注文者から電話が有り、事情を話す。今迄こんなに手間取る事はなかったが、少し仕事につまづいたと感じるが、打って々打ち続けて良い作品を出す以外ない。

手造りとは何十年してもむつかしい。今日研いだ包丁も斬味は非常に良いので、いくらか心落ち着くが無欠点の作品を出すのは非常に緊張するので、精神上良くない。

万一に備えて出羽包丁の皮鉄を2本分造ってあるので、明日は心鉄と合わせて火造り、焼きいれ迄進めなければならない。

頭の中は包丁の注文をどう納めるか、多量の注文を控える悩みで一杯である。

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