刀鍛冶の日々

倒れそう

朝より4号刀の皮鉄、心鉄を鍛えて造り込み、荒素延べ。これで今日は止めて置けば良かったのに、炭がまだ有ったので、5号刀の皮鉄を鍛える。帰宅すると体中が痛む、これ位の仕事で動けなくなるとは思わなかった。

明日は取材が有るので長船で心鉄を鍛えて、造り込みを受験生に見せる予定。遅れている東京行きの包丁もせねばならない。
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炭あと28俵

昨日砂鉄集めで私のいない間に16俵も使い、夕方炭を数えると残り28俵しかなく、日曜日迄に炭が入荷しなければ仕事が止まる。10日間で130俵を使う。毎日1万円以上の炭代が消えてゆく。

砂鉄集め

昨日某氏よりペティナイフの注文が有り、日本刀と同じ鍛えで同じ研ぎの注文が有り、受験生を平田君にまかせ、秋山君と二人切味の良い砂鉄をとりに山陰へ出かけ、やっと200kgの砂鉄を集めて夕方帰る。

2、3日乾かして水曜日に砂鉄吹きの予定、強行軍の続く週で疲れ果てる。

夢遊

砂鉄を夜中に取り出て寝ておらず、帰って誘眠剤を飲んでも夜半迄眠れず。気がつくと早朝、鍛冶場で一人たたら製鉄をしている。ジープの軽油も空だったのが満タンに入っている。コンビニの弁当も有る。

急ぎでガソリンスタンドとコンビニに問い合わすが交代制で不明、いつたたらに火をつけたか、又砂鉄をブレンドしたかは不明。弟子によると午前3時半位には鍛冶場に居たと言う。どの道を車で通って鍛冶場に来たのかも不明。よく事故にならなんだ事である。

日頃の疲れに砂鉄取りの疲れに、誘眠剤が遅れてきいてきたものか?こんな事は始めてである。午後には包丁を一本鍛えて見学者に見せる。

疲れた一日

午前1時出発、3時30分着、雪解水で増水した河口をライトで照らして、砂鉄を磁石で朝迄集める。
雪の高さ1米を越す。金屋子神社に参拝後別の河川でも集め、約1トンの砂鉄を持ち帰る。
一日に走行500kmになる。

長い砂鉄集めの一日で17時間を費やすが、これで3ヶ月間の材料が出来た。明日は長船でたたら製鉄。やはり砂鉄は日本産でなければならない。山本君の甘い言葉に迷ったが貴重な体験であった。

4号刀下鍛完

3号刀の荒素延べを少し手直しをして、2.2kgの鋼4個を順次5回の下鍛え、合計20回の折り返し鍛錬を済ます。今日は岩手県の炭を使用する。
今泉先生宅より頂いた炭よりも高温になり、鋼も炭素量が高いので油断の出来ない一日であった。
折り返し20回を鍛える体力と気力今だ健在なり。

秋山君以前に卒業した弟子が独立できないのは、刀に向かう体力と気力が無いからである。
秋山君は昨年刀工になるも注文が今だなくても、刀に取り組んでいる。
今年刀工になる平田、鳴海君も専業刀工を目指し頑張っている。

文化庁の試験を合格する迄は皆頑張ってるが、卒業すると全員ダメになる。

秋山君からはそれ迄と違って意志力の強い弟子を入門させた。だから昼、刀の修行をして疲れた体にムチ打って夜のアルバイトに出かける。

文化庁の試験は脇差を造っての試験であり、脇差が出来ても刀の製作は数倍むつかしく、一生懸命毎日努力しても十年なければ一人前になれないのに、刀工とは片腹痛い。

文化庁の試験は刀を造っても良い許可であって、一人前の刀鍛冶の資格ではなく。刀鍛冶の出発点である事を忘れてはならない。
懐具合も有るが、岩手県に炭50俵を注文する。

四号刀

3号刀荒素延べ完、午後からは4号刀の鍛えに入る。
山陰地方の砂鉄をたたら吹きをして、再度降し金にしたもので、鋼もよくまとまっていて、鍛えてもふくれ出ず。

今年は左目の手術をすると、4ヶ月程は最低仕事が出来ないので、手術をした右目の痛みがとれて刀工受験者の試験が終わり、それ迄に養生して血糖値を下げなければ手術が出来ない。
週に2日間も鍛えるのでサングラスをして仕事をしていても夜は両目が痛む。

炭代

今日は受験生がセン、ヤスリかけをして火造りされた脇差をきれいに仕上げ、丁度日暮れを迎えたので、土置きをして大高君、菊池君の二人が焼入れをするが、焼入れ温度が高すぎる。

月、火曜日の休日に姿直しをして研ぐ予定。

4日前に100俵入荷した炭も62俵を使い、残り38俵となる。
連日7人から10人が仕事をしているので、あと数日で使い切るので、早く包丁を完成させて、炭代を調達せねば。

受験者の横顔

受験生4人を含めて10人の作業体制、受験生の大高君、菊池君が火造りの終わった脇差のセン、ヤスリかけ、受験規定の作業時間を大きく上回るが、私に提出の毎に着き返される。どうしてこんな事がいつ迄も続くのかと思う。

金沢君と石原君2人は心鉄と皮鉄を合わせる造り込み、素延べに入る。石原君は奈良県の出身で、既に合格準備をして鍛冶場も完成して、あとは受験を待つのみ、刀も研げるし、包丁も製作販売をして、先行き楽しみである。

入門7年生阿部君はカゼを引いて今日も寝込む。夕方には私と宗近君の包丁5本を焼入れる。

結果

昨日の外国製砂鉄で造った包丁は斬味は良いが、日本刀を造れば見た目の悪い変な鍛肌が出るので、美術刀的部分が欠落する。

やはり国内産砂鉄でなければ、日本刀は造れない。今日も残った砂鉄を吹いて10kg程の鋼を造るが、国内産砂鉄を6割混合してあるので、包丁10本くらいは造れるだろう。

夕方は来週に備えて4号刀の降し金8kgを造る。江戸時代も外国産鉄を輸入して刀を造った例はあるが、質が悪いので、日本産砂鉄を以って造ったのに、外国産砂鉄名を使って商品価値を出そうとしたのであろう。

こんなリンを多く含む砂鉄では絶対に良い刀は出来ない。現在は科学が進んで分析が出来るので助かる。

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