刀鍛冶の日々

『仕事は続く』

夏、7月より受験生5名が半年かけて脇差の火造り練習を繰り返し行って来たが最低合格ラインに達した者1名のみ、試験迄あと5ヶ月。残された日と弟子の技術進歩を考えると気持ちも重し。
 来年からは今年の合格者の刀造りも忙しくなる。又、谷口君も最後の受験者としての指導も始まる。来年からは私の刀造りも週二日は確保したい。
 今年は年間で炭を1700俵も使用する忙しい一年であった。
 鍛錬所に残った4名で12月31日夕方迄仕事は続き平成二十二年度も終わる。
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『鍛えは続く』

2kgの降し金3個を5回の下鍛えを済ます。4個目は鍛えても々、ふくれが出て止まず最終的には8回鍛えて6寸の文化包丁2本にする。
 正月休みに居残った平田、菊池、大高君の3人が赤坂鍛錬所で私の刀の皮鉄の鍛えを見学する。折り返し回数23回、年末も休み無く鍛えは続く。

早朝2時30分たたら炉着火、35kgの砂鉄を7時30分迄吹き玉鋼7kgを造る。
 8時30分より注文の文化包丁、牛刀に置き土、同時に脇差も置き土して焼き入れ、成功。
 包丁は荒砥ぎを済ませて正月休みが終わって帰る鳴海君に任す事にして卸し金をして夕方5時作業終了。疲れ果てる。

午前中1トンの砂鉄が入る。これで来春の試験迄の練習用の砂鉄が2,5トンの在庫となるので充分である。私の刀用の砂鉄も3,5トンの在庫、合計6トンの砂鉄の山を見ると安心感に浸る。
 午前中は新聞社の元旦号に来る記事の為 古式鍛錬、午後は受験生の火造り練習、秋山君の刀の素延べで一日を終わる。
 昨日は赤坂鍛錬所に炭が入り、今日は長船に炭入りの予定だったが炭入らず仕事終わりて明日使う炭を赤坂鍛錬所へ取りに行く。明日早く仕事に出て火造りの終わった包丁2本を荒砥ぎをして弟子が全員揃ってから脇差と包丁に土置きをして焼き入れる予定。仕事が順調に進むのも平田君が弟子として十分な助手が務まるからである。

火力のある炭65俵が入荷。これで12月は合計270俵の炭が入る。1月の中旬位迄の炭は確保する。あと半年は受験生5名が本物の脇差を造るので多量の炭と鉄が必要である。包丁と刀の同時進行である。

最上級の砂鉄をブレンドして不足する刀の鋼を造る。
 並行して注文の包丁の地金を鍛える。サングラスをして炎の色、鍛える鋼の沸いた状態を的確に見つける事に苦労するが今迄の仕事の勘だけでの勝負である。鋼が沸いて湯玉が飛び散るその瞬間に興奮する。この包丁を仕上げて1月の炭代にしなければと思う。途中から平田君に任せ、受験生の面倒を見る。

刀用降し金

4時30分起床、散歩、年賀状書き、そして長船へ。寒い朝である。
 火床を温める為に注文の包丁を鍛える。火床の温度が上がった昼より玉鋼を6㎜の厚さ、3㎝角に切断したものを3㎏、2回降し鉄にする。
 たたら吹きで炭素量0,6%程の鋼を降し金にする事によって炭の炭素を吸炭して1,0%程の鋼5㎏を得る。包丁用に鋼を使用したので明日、刀に不足する鋼を造るのに今年最後の砂鉄を吹く。
 しかし夏の白内障の手術後初めての降し金であったし、赤坂の自分用の火床とは炉の深さが違うので少しやりにくく弟子の手前、さすが親方、という仕事を見せなければならず目の痛みと炎の光を見ない為に今だサングラスをしなければならず非常に苦労をした。

練習は続く

昨日は先日のたたら製鉄の鋼をつぶして切断し、刀の皮鉄に降し金にする予定であったが、材料が不足するので今日は砂鉄を吹く。
この鋼を赤坂鍛錬所で来週刀の鋼に変える事とする。同時進行で受験生の火造りを進める。年内で火造り練習を終えて、来年は全行程を通した本物の脇差練習に入る予定。

東京より見学

大雨の中東京より、早稲田の高校生7名が古式鍛錬の見学に来る。若い方々には始めての経験であり。日本の文化伝統を目の前に見て頂き。どの様な思いであったであろう。
明日の北京よりの訪問で今年の見学会も終わり。受験生の練習のみとなる。

午前中には平田君が先日来の刀の心鉄を鍛え終わる。午後には8名の団体が来訪して、一時間余り製作工程の説明と、折り返し鍛錬と同時進行であった。たたら製鉄を見学。

受験生は一日火造りに追われる。年内最後の火造りと思う。来年からは玉鋼を使って全工程の製作に入れるか心配である。

たたら製鉄は一日休む間もないので疲れるが、最後に炉を解体して玉鋼を取り出す瞬間に、一日の疲れも吹き飛ぶ。

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