刀鍛冶の日々

山本君焼入れ

今日も受験生3名が脇差のせん、やすりを使って火造りしたものを整える。側で刀工の秋山君、試験に合格した鳴海君、平田君が目の調子の悪い私に代わり包丁造りを手伝う。

山本君は注文の脇差と短刀3口をまとめて、日暮れより焼入れに入る。刃文の細かな点は明日もう一度研いで確認する事として仕事は終了。炭もあと9俵と心細くなる。

今日よりは長船祭り、国民文化祭も始まり弟子が8名も仕事をすると、あと1日で炭がなくなるので、岩手県より炭が入荷する迄仕事を休むしかない。
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炭不足

今日も一日で炭7俵70kgを使用する。県内の炭屋さんに電話するが、取引先は二軒共に10日程先でなければ納入出来ない、最近の弟子の仕事を見ていると非常にムダ炭が多い。短時間で炭・鉄を減らさずに仕事が出来ない。職人への道は遠い。

炭代が県外に注文すると運送賃がいるので、県内産の炭に比べて1.5倍となるが弟子の練習が止まるので、県外へ注文せざるを得ない。

先月九州から砂鉄を頂いたので、試作品として小出羽を鍛えたので、明日は空いた時間を利用して火造りをしたいと思っている。平田君の刀の火造りも上手になり、近い内に一人で刀を造らせたい。

刀造込、荒素延

昨日は早めに仕事を止めて、目の疲れ痛みを防止したので、今朝は調子よく皮鉄、心鉄を組み合わせて荒素延を昼迄に済まし、明日は平田君に素延、火造りを練習さす事として、昼食後長船鍛錬所で受験生の仕事のチェックと反り付けを教える。中々上達しなくて困る。

M先生に感謝

M先生は米国ハーバード大学を始め、米国数校の有名大学を卒業後教鞭を執る事久しく、日米の掛橋となされ得に日本刀を愛好され本日も多くの見学者を引率され、折り返し鍛錬、脇差の焼入れを見学して、来場者の方々に感動頂いた。
御土産の包丁もたくさん御買い上げ頂き、弟子達の一か月分もの炭代が捻出され、感謝の気持でいっぱいである。

又当伝習所に学ぶ若き弟子達も暖かい御言葉を頂き、この思いは一生消える事がないであろう。
御土産に皆様に、NHK放送英語版の海外放送に出演したDVDを差し上げる。

休みたし

昨日も今日も受験生4名が脇差の火造り練習をする片側で明日の見学会の用意の鍛錬や焼き入れ用の炭切、土置きの用意をする。私も朝6時前には赤坂鍛錬所へ残り少なくなった炭を積み込み長船鍛錬所へ。毎日々、手術した目の奥が痛み早くから寝る。左目の調子も悪し。血糖値も400台に入り体は疲れるが私以外に弟子の面倒を見るだけの腕の者がいなく仕事を休むわけにもゆかない。

心鉄鍛

ツアー見学会の用意も出来た。弟子達は販売用の包丁の研ぎや脇差火造りの練習をしている。一息ついた所で今日は初めて菊池君に私の刀の心鉄造りをさせる。たたら製鉄時の炭素量の低い心鉄用の鋼を積み沸かしから始めるがうまく鍛着しない。やはり脇差と違い、鋼の量が多く、鋼の中まで火が通らず外側のみが温度が上がり中々鍛接温度1300℃に達せず砂鉄が還元する時に空気を多く含んでいたようでかなり手こずっていた。
 こんな事で本当に刀工試験に合格出来るだろうか心配する。今迄の卒業生がみんな通った場面である。これからは努力のコースが始まる。

炭200俵使い切る

丁度1ヶ月で2トン車2台分の炭200俵を使用する。連日脇差の火造り練習と公開鍛錬で実演した折り返し鍛錬の鋼を使っての包丁造り、そして私の刀造りと炭の山が消えて行く。

追加で炭50俵(500kg)を仕入れるが、月末にかけて見学予約が多数あるので、炭が不足するかも知れない。安くて品質の良い仕入先が少なくなって来る。包丁造りを少し少なくしなければ、炭焼き屋さんの炭が途切れる事になる。

止める勇気

上鍛えを止めようかと思ったが、明日からは又弟子の面倒を見なければならない上に、最近包丁が良く売れるので、包丁も造らなければならないので今日しかないと思い、鍛えを進めていると、見学者が来るので気分が散る。
上鍛えの最後に空気の入ったふくれが出る。見学者が居ると思う様に鋼も沸かず、あせる。今迄10kgの鋼を合計7日間かけて鍛えたのが全てダメになったようである。

やはり止めて置けば良かったと後悔する。ここ迄手間暇をかけた皮鉄なので来週はなんとか皮鉄と心鉄を組み合わす時に良く沸かし、ふくれを完全に取りきり素延べに持ち込みたい。

来週は鍛錬所の入り口を閉めて出入り禁止にして、一人で落ち着いた仕事がしたい。

刀下鍛完了

先日の疲れ残るも赤坂鍛錬所で刀の鍛錬、下鍛えが終わる。多少硬い鋼なので上鍛回数を増やして、脱炭に向ける予定。
丁度昼で下鍛えも終わり、午後は長船鍛錬所で弟子の仕事を見学、受験生の技術も伸びて来る。今日は少し早めに終えて病院へ。

中国旅行代理店

日中関係が複雑になる中、北京、上海、青島等中国各地の旅行代理店から、15名の方々が中国政府の許可が出て、岡山県内の観光地視察に訪れ、当伝習所で折り返し鍛錬、刀の焼入れ等を見学した事が瀬戸内海放送で夕方放映される。

今当伝習所ではアジア、ヨーロッパに向けて日本刀製作の伝統文化を紹介している。来週もアメリカ等海外からニ団体64名の見学者が当伝習所に訪れる予定である。私と内弟子7名が無料公開鍛錬に応じている。白内障の手術後45日になるが、炎を見つめるので、目の痛みは消えず。

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