刀鍛冶の日々

試験7日目

せんかけを終わった刀身に砥石をかけて生研ぎを提出。全員合格。昼からは土置き、焼入れ、全員合格。

受験者の親方から弟子の状況を知らせて欲しいとの連絡。弟子を持つ親方はどこも同じである。
試験官によって仕事の方法を指図するが、一門々によって仕事は違うので、出来上がった作品を見て合否を決めなければならない。前回と違って採点方法も変わってきた。問題は伝統工芸日本刀鍛冶を残す事にあり。
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試験6日目

今日の主な仕事は皮鉄、心鉄を組み合わせて真直に元幅一寸、先幅八分と延ばした鉄の棒を槌一本で脇差の形にする作業である。作業の中ではこの工程が一番難しく全員の点数が下がる部門であるが夕方には全員合格のようである。当方の弟子一人は何とか、であるがもう一人の弟子は大きく点数が下がったようである。傳習所では今月280万円の受注を受けて好調である。

試験6日目

朝から昼迄にせんかけを終わり提出。全員がせんかけに移る。昨年と違い不合格者の席が空かないので作業は遅れる。この調子では全員合格ではないかと思われる。

受験者は多少のミスもあったが、大きなミスもなかったので一安心。脇差の彫りも出来るし来年の刀工受験者を集めて講習を始める。

試験5日目

昼迄に全員が素延べ完了、合格点であったが、午後は一番むつかしく不合格の出る火造りである。午後は2時間の作業であるが、弟子2人共に失敗とも言える仕事である。
明日2時間の火造りの仕上げで直せる所迄直して全員提出して、点数が入る。あれほど火造りのむつかしさを言って練習も十二分にして置いたのにと思う。残念な気持ちでならないが、今日の2時間で少しでも良く手直しが出来る事を祈る。

試験4日目

全員順調で心鉄、皮鉄を合わしての造り込みに移る。未だ不合格者なし、伝習所で弟子の事を思いつつ。包丁の焼入れ、研ぎをして気を紛らわす。夕方弟子が帰りて、仕事内容を聞き一安心する。

試験3日目

昨年の刀工試験では毎日不合格者が出て、10名中、3名が最終迄残り、合格にこぎつける。
厳しい試験であったが、今年は未だ不合格は出ず。しかしながら試験会場は島根県の日刀保鍛錬道場のように講習、試験場用に造られていなく、博物館内にある個人の火床を使用しているので、同一火床ではなく、不均等である。

受験生の技術にも昨年は多少問題があったが、試験場にも問題があり、全員苦戦したようである。
今年は親方が弟子を選んで受験させているようで、昨年に比べて技術力は全体的に高いようであるが、有名刀工の弟子でも失敗はあると聞く、もちろん試験官にも技術力、経験の差はあるので受験生や、親方に対しての減点基準等細かく採点方法を文化庁は示すべきではなかろうか。

今日も折り返し鍛錬は続くが、寒いのが救いである。

試験2日目

全員水べし、梃子付け終了、多少個人差があったようである。早い者は積み沸かし、折り返し鍛錬に入る。
普段出来ていた作業がやはり人前、講師の前では上がって十分力を出し切れないようである。
とにかく全員大きな落ち度はなかったようである。

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刀工試験開始

朝弟子と道具を車で博物館の試験会場に運ぶ、伝習所へ帰っても仕事をする気にならず。たたらを塗り直し、炭を切って明日のたたら製鉄の用意をする。残った弟子達は各々来年の受験を目指し道具を造る。

今日は座学で日本刀史、たたら製鉄、研磨等を学び、その後に炭を全員で切りながら、一人々が順番に講師の呼ばれ、玉鋼の種類と使用方法の口答試験に合格しなければ、明日よりの皮鉄、心鋼の鍛錬に進めない。ちなみに炭切りも採点される。

昨年も2名の受験者が玉鋼の見分けが出来なくて不合格。当方は日刀保玉鋼を使用しないので、弟子の2名には日刀保玉鋼の見本を見せて、説明してあったので、問題はなかったようである。

二足の草鞋を履く者

かつて日刀保に属していない者の弟子が、研修会に参加したい旨を申し出たが拒否された。そして親方が全日本刀匠会に属していないが、参加を申し込んだ弟子は拒否された。お互いが敵対団体だからである。

こんな心の小さな団体から離れて行く者もいる。勢力争いには関せず、一人自己の求める道を刀造りに情熱をもやしている。その様な彼を頼もしく思う。

この様な両団体はつぶれた方が良いが、団体にしがみついていなければ、日本刀の材料玉鋼が購入出来ないので、刀が造れないから、両団体に二足の草鞋をはいている者の多いこと。

自分で使う玉鋼位は自分で造れないのか、本当に勉強をしろよと言いたい。だから現代刀で終わるのだ。

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