刀鍛冶の日々

工業高生体験

神戸より工業高生一向六人を迎えて「たたら製鉄」体験。午前中に出来た玉鋼を交代で向槌を振る。始めての体験であるが好きな生徒達、少し練習すればすぐ上手になれる。昔と違って機械科には鍛造の課目がないが実際に鉄造り、折り返し鍛錬を学んで鍛冶職の仕事を知って頂ければ将来何かの役に立つかも知れない。
遠くから一日御苦労さまでした。又の御越しを楽しみにしています。
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取材

鋼がなくなったので朝から降し金をして鋼を2.5kg造る。午前中にまとめて午後は横座に入り向槌を使い予習して取材に応じる。某新聞の正月記事との事。実際に鋼を沸かし、火花を散らしての撮影、そしてインタビュー。満足の出来る仕事を弟子に見せる。日も暮れてから明日のたたら製鉄の炉を塗る。心地良い疲れである。

来客

朝から27日の新聞取材、28日の工業高校生による「たたら製鉄」の」両日に用いる炭12俵120kgを切る。午後は遠く米国よりの御夫婦と、博物館に展示する脇差の注文御夫婦の計四名が来客して見学。

始めて刀の製作中の秋山君が、皮鉄を向槌3人を使って鍛錬、若手四人組も息が合って全国どこへ出しても恥ずかしくない技術になって来る。やはり毎日々の積み重ね、努力の大切さを感ずる。

皮鉄鍛

昨日火床を塗り直してあったので、皮鉄を17回折り返す。3日前岡山産の松炭を入れるが、見本と違って松食虫の入った炭は火床の中でくずれて火力が弱い、よくもこんな悪い炭を持って来れたものである。

どうして岡山県人はこうもずるい人間が多いのか。二ヶ所の炭焼屋を除いて、今迄の炭焼の炭では刀を鍛える事が出来ない。

岩手県の松炭以上のふれこみで売りに来たが、岩手県産松の足元にも及ばない。

親切

ホームセンターで門扉の売れ残りを買って、根本のコンクリートをはつり、取り外しをしていた時に上衣を抜いた時と思われるが、財布を落していた様である。昼食に帰った時に交番から電話があり、拾主が届けてくれたとの事、早速交番に行き御礼を申して志を出すが、辞退されたので社会福祉事務所へ寄付をする。
気が動転したのか頭痛が起きて夕方迄寝る。

松炭入荷

炭がなくて仕事が出来なかったが、やっと第一陣の800kgが入る。早朝五時三十分より鋼の選鋼をして、秋山君の刀製作の準備をして向槌六人が交代で、一日手打ちで鍛錬を進める。鍛冶屋は炭と鋼がなくては仕事にならぬ。積まれた炭を見て幸福感にひたる。
明日より二日間の弟子の休日には刀を安心して鍛えられる。

今だ炭不足

この一ヶ月間で炭2トンを使う。弟子が6~8人連日、刀造りの練習をするので、炭焼さんが追いつかず、弟子が多く炭代がかさむので、なるべく安く品質の良い炭が欲しい。

今朝は寒いので残り少ない炭を使って、たたら製鉄時に出来た小粒の玉鋼を、降し金として再処理して、大きな玉鋼として弟子の練習用鋼とする。
部屋も暖かくなったので終わり炭を使わない仕事にする早く炭が欲しい。

掃除

弟子と3人で操山神社跡の掃除に出掛ける。一年ぶりであるが、あまり雑草も伸びず落ち葉の片付けですむ。
早いもので三島由紀夫の命39年祭を迎える大東塾14烈士に続き、影山正治塾長、三島由紀夫の命と戦後日本をうれいて自刃されたが、残された我等の祈りと行動が足りず。今だ真の日本は実現していない。与えられた使命分たんである日本精神を日本刀製作に現してゆかねば。

午後は赤坂鍛錬所にて皮鉄鍛錬を見せる。疲れ果てる。

皮鉄鍛錬

午前中は山城と備前の鋼で鍛える。弟子が苦労していたが何の事はない、ふくれも出なく良く沸く。
午後は東北の鋼を鍛えるがふくれが多し、夕方にはなんとかまとめるが疲れた。

刀剣登録日

月一回の登録日、津山市会場に出向く。独立30年にして自家製たたら製鉄でやっと満足出来る第一作の脇差が、理論と刀の出来が一致した作品に研ぎ上がる。

注文者に御渡しする前に、少しだけ御借りして12月1日より中旬位迄、備前長船刀剣博物館にて展示させて頂く予定である。御近くで私のブログを見て頂いている方は、是非御見学頂ければ幸いである。

作刀に関して現代刀工の方々には、それぞれに刀に対する姿勢は違うものであるが、それはそれで結構。自分の目指した刀と生き方に、どれだけ自分が納得出来たかの問題である。

この一、二年は砂鉄の種類を変えて包丁でテストピースを造って試作を繰り返し行い、年62才にしてやっと一定の方向が見える。

日本の民族運動の思想を元にしての刀工生活であったので、いらぬ誤解や非難もあったが、自分の目指した美術工芸品である刀も出来たので、今迄の全ての事が思い浮かぶ。そして少しでも多くの刀を残したい。

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