刀鍛冶の日々

たたら製鉄準備

随分と涼しくなり、在庫の鋼もなくなったので、明日はたたら製鉄を3ヶ月ぶりに実地すべく一人で炉を塗り、弟子が博物館へ出掛けたあとで、炭60キロを細かく切る。
弟子が炭切りをすると大きいので、砂鉄が炉底迄早く落ちて鋼に還元しない。炭切りが半分程終わった所へ弟子が帰る。

谷口君が入門1年半にして、親方の炭切りを始めて見ましたと言う。昔から「炭切3年」と言って弟子が3年炭切りをしなければ、親方のように炭の大きさをそろえて切りくずを少なく、短時間で切る事が出来なければ、仕事をさせてもらえない。御礼奉公3年も今の世の中には通用しない。
弟子を早く卒業させて、早く一人になり、独自の個性ある地金の日本刀を残したい。
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体調不良

2日間程体調悪し、仕事を休んで病院3件を廻る。2日間殆ど寝る。薬もきかない精神的に疲れ、胃の痛み、腸の痛みが発生していると思われる。体の痛みは整体によって良くなる。

一週間に一日位は休まなくては、この先仕事を続ける事が出来ない。仕事を休むと耳鳴りも少し楽になり、血圧も落ち着くが、休んだ分食事を減らさないと血糖が上がる。弟子を卒業さす迄は、元気でありたい。

古式鍛錬

岡山県内の炭屋さんが、使って欲しいとの松炭を10俵使ってみる事として買った炭で、朝から夕方迄受験生が交代で横座に入り、ふいごを吹いて鋼を沸かし、先手3人が向槌を打ち、丁度全員が打ち終える。

朝からトンテンカン々と響き、近所の方々には少し気の毒であったかも知れない。
一日の見学者は10人と少なかったが、その分弟子の仕事を見る事が出来た。明日は岩手県から炭が届くかも知れない。
来週水曜日からは又、脇差の火造りを始める予定。

炭届かず

久し振りに石原君が昼迄折り返し鍛錬、午後は炭が届かないので、玉鋼の小粒を降し金にして大きな玉鋼を2個造り、明日の古式鍛錬用にする。

御客さんも少なく時間があったので、小包丁2本に焼入れをして販売品を造る。利益は数千円しかないが、松炭が1俵でも2俵でも買えれば、弟子の練習用の炭代になる。

中国山地の秋

今日は弟子の休日である。仕事は親方のみ、朝研師宅へ槍の研ぎを持って行き、早い昼食を済まし砂鉄を集めに中国山地へ出掛ける。
県境では桜の葉が色ずき、吹く風は涼しいが真っ青な空には入道雲。やっと彼岸も過ぎ季節も変わり始める。

砂地で磁石を持って砂鉄を4時間も集めると、下着迄汗にまみれる。川の水で体をふくも汗は止まらず。しかし、今日は砂鉄を150キロも集める。

コスモスのゆれる道を車の窓を開けて走れば冷たい。帰りで静まる鍛冶場に砂鉄を降して、神棚に一礼して今日も暮れる。

公開5日目

昨日短刀の焼入れを済まし、今日は新たに小包丁の鍛錬をする。連休最終日は人出も少なく、20人程度である。
小包丁2本に土を置き、観客2人と弟子の前で焼入れをして本日も終わる。

五日間で短刀2口と、小包丁2本を造りて終わる。機械力もなく、江戸時代と同じく手打ちでしんどい思いをして、短刀を作ったが弟子も良い思い出になる事であろう。あとは刀工試験を目指し頑張るのみ。

公開4日目

午前は見学者がいないので、山本君が刀の火造りを進め、私が短刀2口のヤスリ、センかけを済ます。

今日は御客さんがないのかと思っていたが、昼食時から午後3時過ぎ迄来客30人程が訪れたが、短刀の工程が終わっていたので、折り返し鍛錬を実演して見せる。
今日も平田君が横座に入り大奮闘、これでやっと安心して仕事をまかす事が出来る。見学者がいなくなった鍛冶場で、短刀に土置きをして弟子全員に見せる。
雨も降り始め暗くなったので、焼入れをするのに火を付けた時に来客あり。弟子と一緒に見学をして頂く。

心の中で上手く焼入が出来る事を祈り、三種類の砂鉄を混合して造った短刀を前後に動かして、温度を800度に上げて湯船(水槽)に入れる。
急いで研いで見ると、鋼の性質が良かったか、平田君の沸かしが良かったのか非常にすばらしい刃紋が入っている。
8キロの鋼が一口250gの短刀になる。4日間に渡り延べ人員16名、200キロの炭を使用して約150名の見学者を迎え、伝習所総力をあげて短刀製作実演を行い、日本刀の素晴しさを知って頂いた。
残す所あと一日、明日は焼入れによる刀身の姿直し、中心仕立てを行い、一応今回の実演を修了するが、時間の許す限り余った炭を使い何かを見せたい。

公開3日目

2日間で素伸べをした短刀2口を午前中平田君、午後は秋山君が火造りをして見せる。
昨日と違って、今日は鍛冶場にあふれんばかりの人々を前にしての仕事、火造り以外に向槌3人による折り返し鍛錬をする。

やはり古式鍛錬は、御客さんが一番感動する。予定外の鍛錬をしたので、炭があと4俵しかなく心細い。
青森の御客さんにリンゴを頂き、夕方全員で食す、美味。ありがとう御座居ました。心良い疲れ残る。

公開2日目

平田君上手な沸かしで鍛え、素伸べ迄進み予定の時間で終了。昨日は大勢の御客さんでにぎわい、食事の時間もないのではと思われたが、御客さんは夕方迄20人程度と少なく楽であった。

昨日も今日も包丁だけは売れて、弟子の使う炭代は出来た。2日間で短刀2本の素伸べ、明日の短刀の火造りは誰にさせようか。

公開実演一日目

朝より4kgの玉鋼を交代で打って鍛える。人数も向槌は十分である。
見学者も昼前には現れ始め、午後には見学席を埋める。夕方には短刀一口の長さの素伸べも出来る。

刀を造る工程の説明、そして自家製たたらと砂鉄の説明、玉鋼製の包丁と御守り短刀の説明に加え弟子への指導、本当に忙しい一日であった。

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