刀鍛冶の日々

帰省 鳴海

福岡の飯盛神社で奉納鍛錬をする為に、山本さん達の車で帰省。
去年から始まり今回で2度目である。前回とは違い、今回は人数が二人増える。

以前の経験を生かしてより良い鍛錬が出来るだろう。
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全員での仕事終わる

朝より九州で行う奉納鍛錬の為に道具の用意諸準備に追われる。
山本、宗近、鳴海、平田、菊池君の五名が九州福岡へ夕方より下る。残った私と大高、秋山君が留守を引き受けて、たたら製鉄、包丁研ぎそして31日には米国人の見学をもって今年も終わる。

大高君は元旦より火造りをして試験に備える。私は元旦の初詣をすましその足で砂鉄集め、二月より太刀の火造りの予定、三日には全員岡山に帰る予定、全員の無事故を祈る。

今年最後のたたら

昼前たたら製鉄の真っ最中であったが、御客さんが鍛錬を見たいと言って来たので、たたらを中止して鍛錬を見せて、二組の方に計6本も包丁を買って頂く。これで炭を買い足して置く事とする。

たたら途中で有ったが鋼が5kg程とれていた。これが今年最後のたたら製鉄となったが、今年は50回くらい操業した事であろう。来年はステンレスの羽口を取替えなければ、操業が出来ない位羽口が痛んでしまった。

太刀火造

ひじの痛さをこらえて、重たい手槌を使い長い太刀の火造りを半分済ますが、これ以上は無理なので今日は中止とする。

土曜、日曜と公開鍛錬、たたら製鉄をして腕を休め、来週に火造りを延ばす。
29日、30日と火造りをして終わらし、31日は米国人が帰国前に日本刀製作を見たい旨の電話が有り、御見せする事とする。

弟子達は28日の夜から九州での奉納鍛錬の為五名が出張する。
私は文章が書けても、パソコンが打てないので、明日のブログで今年は終わるが、弟子が道中記を携帯電話でブログを掲載する予定である。
この一年間つたない文章の刀造りのブログで有ったが、私のいつわりのない毎日の刀工としての生活であった。

来年は失敗を恐れずに、鋼の使用方法と炭を変え、鍛えの鉄に変化をもたせ、より古刀に近づいた作品にしたい。
来年、再来年と3名、3名の弟子が刀工試験を受けて卒業してゆくと、より研究の時間を増やす事が出来る。あと二年の辛抱である。全員卒業すると15名の卒業となる。よく頑張ったものと思う。

太刀素伸べ

荒素伸べで二尺四寸迄やっと伸びる。あとは時間をかけて手打ちでなんとか二尺五寸迄伸びるが、あと五分伸びて欲しい所である。

ムダ肉のない素伸べで、どうやって二尺六寸の仕上がりに持っていけるかむつかしい所である。反りも一寸付ける事を考えると、二尺七寸の素伸べにしなければ注文刀として仕上がらない、今日は槌を振り続けたので腕、肩が痛む、年のせいか。

柳刃包丁、挑戦。 菊池

本日、かねてより挑戦したいと思っていた柳刃包丁を火造り。前日からボーナス代わりにと親方より炭を頂いて鍛えました。

鳴海さんに御指導頂き、何とか鎬を立てる事が出来ましたが、片鎬の難しさを痛感しました。
まだ焼入れが残っていますが、なかなか良い感じに仕上がりそうです。
これから二年目突入で短刀や脇差など鎬を打ち出す機会が出てくるので、もっと出刃や柳刃で鎬の練習をしたいと思いました。

今回の鍛えも課題や思うところが多く、非常に勉強になりました。思えば当傳習所に来て11月で丸一年が経過したのですね。
入りたての頃は右も左も判らずオロオロしていたものですが、こうして包丁も出来始めて若干の自信もついてきました。とはいえまだまだ学ぶべき点が多く親方、諸先輩方に迷惑をおかけしてしまう事もしばしばです。
今年もあと僅か、来年に向けて頑張ろうと思います。





たたら失敗

今日は宗近君が利根川の砂鉄でたたら製鉄をする。少し火力も弱い感じであった。
夕方炉を解体すると、鋼はなくノロの中に少し鉄分が混ざった感じで失敗である。

もう少し砂鉄の量が多ければ火力(炭)を変えたり、消石灰を加えたりで、何度が試行錯誤する内に出来るものであるが、関東の方に一回分だけの量を分けてもらったので、それも出来ずくやしい気持ちで一日を終わる。

弟子達は包丁を造る炭代が只であるので、限りなく大きな包丁を造る。明日もう一人造ると終わる。
午後からやっと太刀の素伸べに入れる。平行してたたら製鉄を行う予定。

気分重たし

昨夜弟子に見せた鍛えの包丁に、練習を兼ねて試験の近い弟子に焼入れをさすが、温度が合わなく刃切れ(焼割れ)となる。

脇差のそり直しをさすが、反りの一番深い所を叩いて、反りを直せと言ってあったのに、まったく違う所を叩き、脇差の反りがなくなり直刀になっている。

いくら言っても出来ない弟子、刀に対する努力、工夫が全くなくムダ炭を使うだけである。
三年余りムダな時間と炭を使って来た、これから先試験迄五ヶ月しか時間がない、一体どうすれば良いか考えると気分が重くなる。

夕方より雨も降る、今日から弟子には一人1本包丁の炭代を無料で造らし、今年一年の労苦に対する感謝の気持ちとする。

毎年の年末の忙しさ始まる

総員11名がそれぞれに別れて仕事をする。たたら製鉄、折り返し鍛錬、火造り、研ぎと忙しく全体の流れを見るだけで精一杯である。
全員仕事を終え、皆が風呂を済ました後に今日は残業で鍛錬を少しする。
毎年いつも忙しく、23日迄は長船に詰めなければいけない、今年最後の売り出しである。明日時間があれば太刀の素伸べもしたい。

たたら製鉄

年末の包丁製作に鋼をたくさん使用したので、在庫量0となり朝4時よりたたら製鉄をして12kgの鋼を造る。

明日からの連休に販売する包丁が不足すると困るので大忙し、この休みに包丁を売って一、二月度の炭代を造って置かなくては弟子の練習が出来ない。包丁の売れ行きの良い事を祈るのみである。


「世の中は 只何事も 打ち捨てて 神に祈るぞ 誠なりけり」

林桜園先生

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