刀鍛冶の日々

同じ失敗の繰り返し

せっかく包丁の形にしたものを弟子の練習で火造りをさすと、刃先を薄くしすぎたり、深い打ち込みを入れたりで結局包丁1本分がつぶしとなる。

材料代1万5千円が煙となる。何度も々同じ失敗の繰り返し、気分も悪いので一週間の休みとして、赤坂鍛錬所で一人包丁展の包丁を造る事とする。


「毎日の 剣打つ身が 疲れはて 眠る事のみ 悩み忘れる」
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心鉄鍛、造込

弟子が交代で心鉄を鍛えたので、私が皮鉄と心鉄をあわせ、見せながら造込、荒素伸べ迄進める。

送風機が熱でやけるので、氷で冷やしながらの仕事で午前中はこれで終わり、午後は弟子が鍛錬の練習を夕方迄する。梅雨と言うのに雨も降らず。雨が降れば大地もしめり少し涼しくなるのだが

今朝も夜明けと共に起きる、4時間程程度の睡眠と食事も満足にとれないので、自分の体が軽くなったのが判る。



研修会を終えて 鳴海

今回の中心仕立の研修会では得た物が多く、これからの仕事に大いに役立たせたい
講師の先生にも丁寧にわかりやすく教えて頂き、感謝しています。

仕事のしすぎ

朝4時30分起床、注文の包丁を10時30分迄かけて鍛え、焼入れ
研ぎは明日以降手の空いた時に行うことにして、10時間かけて砂鉄集めに行く、文化包丁15本分の砂鉄入手、車から降りた今も車にゆられている様でふらつく

頭痛・意識の低下、寝る時間をさいて迄仕事、会う人毎に「激やせだね」と言われる。体重も一貫程減った。
毎日々をいつ死んでもくいはない気持ちで過ごしている。
でも弟子の為に体を大事にしなければ、何もなくした俺にも弟子は残っている。


日刀保講習会 刀身仕立ての部 参加感想文 菊池

 6月24、25、26日と三日間にわたって開催された日刀保講習会。
僕達は刀身仕立ての部に参加させていただきました。
 こういった講習会は初めてでかなり不安もありましたが、講師の上林先生や兄弟子方の温かいご助力のおかげで無事乗り切ることが出来ました。

 刀身仕立てから始まり茎仕立ての銘切りまでとても新鮮で刺激になり、勉強になりました。
この場を借りて講師の上林先生、関係各位の皆様、そして今回参加のチャンスを与えてくださった親方、皆様に厚く御礼申し上げたいと思います。
 
 本当にありがとうございました。

弟子の中心仕立講習

今日は長船博物館で、日本美術刀剣保存会の講習、弟子5人を送り出した。
後昼前迄中心仕立を済ます。今日も昼はスーパーで刺身を買う、調理もいらず楽で良い、毎日々同じ者を食べている。調理する時間がもったいない。

午後は谷口君に見せながら出羽包丁の注文の作品造りを見せる。夜暗くなってから焼入れの予定、わずか数十秒の時間の焼入れに生活がかかっているので、明るい日中の焼入れは絶対にだめである。

刀の銘切後日暮れて来たので、皆を前に焼入れをする。なんとか商品になった。
明日は出羽2口を研ぐ事とする。これから風呂に入りスーパーに買出しに出かけ、全員で酒盛りとなる。少しは息が抜ける事と思う。

鍛え

朝4時30分起床、昨夜のスーパーの残りを食べて、昨日弟子に見せた下鍛えの刀の鉄を、上げ鍛え終了。

午後は時間が有るので包丁の鍛えを終わる。
炭がなくなったので、明日長船にて素伸べ火造りをする事にして、綿のように疲れた体を三畳の板の上に横たわり、夕方5時より眠る。
一週間の疲れが一気に出た様で、心身ともに疲れ果てている。しかし仕事は絶対に休まない。

今月は包丁の売り上げが少なくて炭代が作れるかどうかである。梅雨が明ければ炭200俵がなければ弟子の練習は出来ない。

研師宅

昨夜8時までかけて中心仕立てをする。今朝4時30分より仕上げをする。
三尺二寸の白鞘の出来た刀と二口の刀を研師宅に持参、あまりやつれた顔を見ておどろく。

現在妻は四六時中マンガ本を読み、深夜にも及び朝食も作らない。「私も仕事を持っているので食事は作りません」と言われ毎日ふりかけを食べて、仕事時にはごはんがないので、食事抜きで朝食も昼食も一緒になります。
とてもがまんが出来ず現在別居していますが、離婚も決まっています。

一年中働き通し、休みもなく大酒ものまず、ギャンブルもしなく家庭内暴力も振わず。
八名の弟子をかかえ、日本の文化伝統を守る為に必死です。
今食事も満足にとれず鍛冶場に寝泊まりで、目が覚めると刀造り、疲れると寝る毎日で人生疲れますが何も無い私の所に来て食事、刀造りを手伝ってくれるやさしい女性が居たら再婚しようと思っています。

別居中の妻はそんな女性が居たら、のしを付けて上げると言っていますと実状を話す。
弟子を多く育てると鉄も炭代もたくさんいるので、刀の販売だけでは生活は無理なので包丁を造って炭代にしています。
それ迄がプライドがないと妻子に批判されるのもつらいものです。
研師さんは十分理解してくれたので少しでも心安らかになりました。

たたら見学

本日10名でたたら、脇差火造り、及び練習。

兵庫県より3名の予約来客有り、朝より夕方ケラ出し迄を見学、昨夜は大雨で目覚めて朝まで眠れず、頭痛の為に仕事をせずに全員の指図で1日が終わる。
先日展示場にクーラーを取り付けたので涼しく過ごせた。天気が悪く洗濯物が乾かずに困る。

鍛冶場もたたら製鉄と鍛錬の両方で熱くなり、体がもたなくなった梅雨明け迄が勝負。

たたら、刀下鍛

今日で2日間たたら製鉄、毎日朝五時から仕事をはじめる。
朝は食事の支度が出来ないので朝食は抜き、その分夜はたらふく食べてのむので、なんとか体もついてくる。
昨日と今日の午前中は刀の下鍛え、梅雨なのでむし熱く昼迄の鍛えがやっとである。年はとりたくないものである。気持ちは先に行くが体が着いて来ない。

午後は平田君が始めて刀の心鉄を鍛える。包丁と違って大きいので苦戦していたが、やはり包丁で練習をしてたのでなんとかこなしている。

火床の鍛えの熱と、たたらの熱で部屋の中はむし風呂である。交代でたたらの炭、砂鉄入れと小部屋で脇差の火造り練習は続く、残った内弟子五名と、私の計六名は連日鉄との格闘。

折れず、曲がらず、良く斬れ、尚美しい、自家製鉄を使った刀造りの毎日を過ごせる事に感謝。

たたら、刀鍛

昨日降し金をした玉鋼を今日午前中鍛える。
並行して「たたら製鉄」も続行、部屋の中は熱気でいっぱい、炭切りも大忙し戦場の様である。
昨夜は酒盛りがよく利いて皆の動きも良い、今夜も今から酒盛りをして親睦会と成る。男ばかりの生活も又楽しいものである。

昨夜

昨夜長船から赤坂へ帰り、明日から打ち始める広島のSさんの刀の準備をして、8時過ぎより遅い夕食を一人とり、盃をかたむける。

思い返せば18才で故郷土佐の高知を後にして、岡山で学び岡山で同級生と一緒になって、一男二女を育てた。
古武道を通じ鍛刀道に全身全霊を打ち込んだ、他国者がこの排他的岡山で苦労をし、又岡山の人々にも助けられて、今日迄独立以来二十八年間を刀一筋に生きてこられたのも、妻の支えがあったからと深く感謝している。

弟子も今迄六名を卒業させた、現在八名が修行中、全国一の規模となり平成の日本刀維新をつき進む。

年も六十一才に成ると亡き祖母、祖父の事、そして育った土佐の高知の事、長く岡山県に居てもやはり自分は土佐の人間だと自覚する時が多くなる。やはり人間最後は生まれ故郷の土と成りたい。

平均寿命から行くと後17年もある。残った人生たとえどこにいようと元気で力の限り刀を打ち続けたい。
一人でいると毎日望郷の念にかられる。もう四年も土佐には帰って居ない、時間の都合をつけて墓参りに帰りたい、墓前で話したい事は山程ある。


「月おぼろ 早苗植えたる 田んぼにも かわず競いて 鳴き声高し」

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