刀鍛冶の日々

鍛、火造

今日で2月も終わり、2月は逃げてしまった。明日からは春3月、備前長船刀剣博物館にて私の造った自家製玉鋼の短刀が展示されます。長船に来られましたら是非御覧下さい。手に取って見せる事が出来ないのが残念ですが。
今日は私が鍛錬をして見せて、弟子2名が火造り練習をする。


DVD「砂鉄から日本刀が出来るまで」

Fさん
刀の作り方はとても難しく、ややこしくて大変そうだった。絶対熱いと思いました。これからも頑張ってほしいです。

備前長船日本刀傳習所
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短刀火造

鳴海君が短刀の火造りをしてやっと3口の短刀火造りが終わり、秋山君がせんかけに入る。残った人員はてこ棒の修理、炭切りをする。



DVD「たたら製鉄から日本刀が出来るまで」

Eさん
同じ作業を何日も繰り返して刀を作る。何回も々繰り返すから、純度の高い刀ができることを知った。一本の刀を作るのにこんなに苦労するとは思わなかった、職人技に感動した。

備前長船日本刀傳習所

心鉄、造込

朝、炭900kg入る。今月も先月と同じく1.3トンの炭を使用する。
毎月々炭代も20万円余は使うが、あと2人弟子が入門の予定、妻からは「お父さんは弟子の為に働いているのね」と言われてる。何も返す言葉なし、今日は心鉄を鍛え、皮鉄と合わせる。造込みを秋山君に教える。

あと一年半もすれば、秋山君と大高君が刀工試験を受ける。今年からは厳しく教えねばならない、少し鬼にならねばならないだろうか。


「目の前に 山を造りつ 炭袋 煙となりて 文化守らむ」


備前長船日本刀傳習所

上鍛

今日も弟子は休みなので、朝8時より妻と遅い朝食をとりながら炭の事で雑談。
9時より昨日までに下鍛えをしたものを上鍛する。
雨も降り一人物想いにふけりながらのんびりと上鍛を修了。

夕方、心鉄の量が足りないので長船鍛錬所に取りに来る。雨も降り全員のんびりとして居た様である。夜は雨の中3人がアルバイトに出掛ける。


「春来たる 思わす雨は やさしくて 降る音ききて 鋼沸かしつ」

炭切り

朝一番に「たたら炭」を焼いている専門の炭屋さんから、80俵位炭が出来たとの電話があり。置く場所をつくる為に松炭を切り、置場所を確保。

昼から鍛錬をと思い、食事を済まして昼寝をしていると、弟子から県外から荷物が届いたと電話が有り、長船鍛錬所へ出かけるが、中途半端な時間となり夕方迄たたら製鉄で出た小さな鉄くずを降し金にする。

包丁4本分位が出来る。休日で見学をしていた菊池君に降し金を始めてさせてみるが2㎏余りの鋼が出来る。


「この朝も 凍てつく寒さ 身にしみて 鍛冶場に向かう はく息白し」


DVD「砂鉄から日本刀が出来るまで」をみて

Dさん
刀を造るのはすごく大変な作業で、熱いのにすごく頑張っているんだなと思った。

たたら製鉄、折り返し鍛錬

朝目覚めると一面雪化粧、7・8cmは積もり道路も一部凍結、県南でも久し振りの雪。

九時に長船駅へ出迎え、たたら炉の塗りを見て頂き、そして炭を投入して火を付け作業開始、同時進行で昨日のたたら製鉄の鋼を水べしなしで、てこ棒に付け折り返し鍛錬をして鋼のねばり等を昼前迄見て頂く。

無名の刀工の所迄、和鋼博物館から見学に来て頂き、深く感謝する。小雪の舞う寒い一日であった。御客さんも10名程度であったが、中には埼玉県から女性の方が岡山へ行ったら、是非当伝習所へ立寄りたいと思っていた。と言って3時間余りも見学して頂く、この様に刀に興味のある女性が、弟子の彼女になるといいのにと思った。


DVD「砂鉄から日本刀が出来るまで」を見て

Cさん
刀造りの世界は閉鎖的らしい。まだ弟子をとる所があるのは知らなかった。長船の刀を造っている所の前を通ったことがある。

来客

島根県安来市和鋼博物館より学芸員さんが来たる。
丁度たたらが終わり玉鋼を出す所を見て頂く、明日は朝よりたたら炉塗りを見て頂く予定



DVD「砂鉄から日本刀が出来るまで」を見ての感想

Bさん
1ヶ月もかかって造る刀はとても素晴らしかった。少しずつしか出来なくても、こつこつやるのは大変だと思った。最後の歌が変だった、あんなバンドはいらん。刀が欲しくなった。

用意

2月23日、24日の二日間、島根県安来市にある。日立金属の和鋼博物館から2名の学芸員さんが「たたら製鉄」と鍛錬を見学に来るので、「たたら製鉄」をして調子を見たり鍛冶場のそうじ、てこ棒の修理等の用意をする。大高君の鍛錬も上手になった。
私の友人が高校の国語の先生をしていて、生徒にDVD「砂鉄から日本刀ができるまで」を見て頂き、その感想文が届いたので少しずつ紹介致したい。


Aさん:DVDを見て
たった一本の刀にこんなにも時間を費やしているとは思わなかった。鍛錬の意味がちゃんと分かったような気もします。刀を鍛錬しながら鍛冶屋も鍛錬されているのかなと思った。刀って美しい。

弟子の包丁鍛

弟子5人が共同で小包丁を鍛える。炭代1万円・鋼代8000円、合計1.8万円。小包丁2本が出来、火造りが終わったのを見ると2本共にキズだらけである。
なんとか材料代だけでも取り戻したくキズを削り重ねを薄く、長さを短くして焼入れをする。私が焼入れをしたので刃文はよく焼けているが、買って頂ける御客さんが居るかの問題である。

短刀を練習させて大赤字になった事を思えばがまんも出来る。仕事の事、御金の事と親方は大変である。

今日も鍛える

赤坂で鍛えて秋山君に沸かしの温度の違いを見学してもらう。昼より3尺2寸の刀がはばきが出来たので、秋山君に持ってもらい銘を切る。近日中に鞘に出すがこの白鞘を造るだけの木が有るだろうかと思う。

強風で屋根のトタンが飛んだので、シートをかぶせブロックで重しをする。この鍛錬所も借りて28年、ぼつ々退界のようである。


「一人して 三十年を ふり返る 刀に明けて 刀に暮れる」

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