刀鍛冶の日々

遠出終わる

 昨日は大雨と大風。合羽を着ていても体全体に痛みを感じる程に小さな雹が混じる。現地見学は中止。
 今日は一転して秋空。火山灰が積もったと思われる山間部のたたら跡近くの小川にも砂鉄が流れている。
 太古の昔、伯耆大山が爆発して出たマグマの中に砂鉄が有ったと思われる。水が地層を削り砂鉄を流すのだろう。
 季節も良くなったので、又刀造りに戻る予定。暑さ寒さも彼岸迄とは良く言ったものである。
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今日も走る

 昨日は走行430キロ。朝は素延べと棟打ち後、整体。
 疲れていたので休めば良かったが、伯耆大山を中心として砂鉄の分布が気になるので、今日も270キロ走行。
 伯耆安綱は一体何処の鉄を使っていたのだろうか?地沸えの付く砂鉄産地は判っているが、単一の砂鉄では古刀の様な地肌にはならなく、混ぜ鉄では出品されていた宮本包則の様な造り肌になる。
 最近試作の単一砂鉄でも地や刃に、鍛肌は良く出ているが大きく違う。砂鉄の産地が違うのと、製鉄方法が違うのか?

米子美術館へ

 平田君と二人で伯耆安綱を見に行く。
 刃文は二寸近く焼き落としで、粟粒程の膨れ一ヵ所、刃がらみ1ヵ所あるも天下五大名剣の筆頭である安綱の地金の良さに比べれば気に成らない。國宝の安綱に比べれば出来は落ちるが、何よりも太刀姿が美しい曲線で大変参考になり、地から鎬地に至る鍛肌と細かな地沸と匂い口の広さ。
 製鉄方法が判らなければ出来ない地鉄である。もう少し考えねばと思う。
 伯耆大山を廻ると案の定、砂鉄はもう出始めている。

荒素延べ

 台風一過。煙突からの雨漏りで火床が濡れるのを防ぐのに、小鍋を置いていたので火床は湿気ていなく調子良い。
 午前中にスプリングハンマーで二振りの刀を荒素延べ。
 午後は手打ちで素延べを終える予定であったが、明日平田君と共に鳥取県米子美術館へ「安綱」を身に行くので、これ以上右足の踵が痛むと運転出来なくなるので、大事をとって午後は休む。
 今夜は故郷土佐から、本場の鰹たたきが送られて来たので、故郷の味を楽しむ。
           詩 三 首
     故郷の   味は懐かし     秋鰹
       何時も忘れじ      土佐の味覚を
     
     幾年も   故郷を離れ     寂しけれ
       離れる程に        故郷恋し
     
     やり遂げて    戻る思いの   故郷(ふる里)よ
        鎚置くその日      何時になるやら

18号台風

 9月初旬の3日間で1100キロを走った時から、右腰に痛みを感じながらの作業であったが、今朝は痛みがひどくて休む。
 台風18号は九州各地に大雨を降らし、夕方高知県へ再上陸。岡山県も大雨と風強し。夜中に最接近となるので増々風雨は強くなって来る。
 中國山地も大雨が降り、山肌の土は谷川に流れて砂鉄を洗い出す。1週間もすれば良質な真砂砂鉄が溜まる。
 台風の時季が終わると砂鉄も自然に出なくなり、春の雪解けを待たねば砂鉄は入手出来ない。

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