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刀鍛冶の日々

春近し

 先々日に造った心鉄用の玉鋼を鍛える。朝の気温は10度と高く、半日の仕事が精一杯である。
 火花試験より炭素量は高い感じだが、粘りが有り鍛えても柔らかい。
 午後からは母校で刀造りのDVDを見て頂き、後輩にアドバイスの講演。
      歌三首
   〇暑き日を     思いて鍛う   この冬は
      春の訪れ     いち早くして
   〇しんしんと    冷える日なくて  春近し
      流るる汗は    目に浸み入りて
   〇精神を      集めて鍛う    この剣
       生きたる証    残し置きたり
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脇差へ

 目覚めるともう大雨である。雨音で鍛錬音も少し消されるので、1日スプリングハンマーは動く。
 鍛冶場の温度計が20度を超えると、モーターが熱くなるので氷で冷やし始め、天井に設置した大型扇風機もスイッチが入る。
 この雨が止めば気温は一気に春になるとの事。出来るだけ多くの荒素延べを造って置きたい。鍛錬後、毎日1時間をかけ松炭2,3俵を切って翌日に備える。岩手県の松炭は硬く、長持ちをするので岡山県産の半分の使用料で済む。

踵痛くて

 昨夜足に灸をすえ今朝は痛み止めを服むが、右足の踵が痛くてハンマーのペタルが踏めないので、たたら製鉄に変更する。砂鉄35キロで11キロの玉鋼が出来る。5種類の砂鉄混合で、地鉄の働きに重点を置く。
 温度計で炉の炎は270度、流れ出す鉱滓温度は1475度と高温で有ったが、玉鋼切断は粘りの有る鋼で切断は楽であった。
 年末から大小セットの注文や、脇差だけの注文で、合計八口の脇差注文なので、桜の咲く頃には荒素延べ迄進めたい。
 今年は春が早く今日位の天気であれば、鍛錬は午前中位しか出来ない体力になった。

製鉄

早朝の食事を済まし5時30分、炉に火を入れ送風開始。砂鉄30キロを7時間かけて少量ずつ投入して吸痰をさす。粘く炭素量の低い、心鉄用玉鋼9キロを得る。
 炉の塗り直し、明日の鍛錬用の炭切2俵を追加。更に藁灰を焼きて、11時間の作業を終える。
       歌三首
   〇薄暗き      鍛冶場に眠る   君の魂
      燈明かざし     朝知らしむる
   〇たたら炭     そそぐ度毎     君の顔
      思い出しては    目頭熱く
   〇君いなくて    帰らぬ事を    知りながら
      砂鉄撒きゆく  有りし日思ゆ

発送

 米國向け輸出の包丁を弟子と3人で、昼迄荷造りをして発送。國内へも20本程を発送。
 昨日と今日は、連日発送された包丁が受取人不在で返送されて来る。ネット上の受注は、直接相手と話をせずに受注するのでキャンセル、返品も出る。反面テレビを見て県外から買いに来られたり、見学予約も入る。私はネットが出来なくて、弟子が担当しているので意思疎通が難しい面も有る。
 刀用の柔らかい心鉄が不足なので、余り吸炭しない砂鉄で明日は玉鋼造りをするので、午後は炉の塗り直しと砂鉄の選鉱と炭切で1日終える。

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