刀鍛冶の日々

米子美術館へ

 平田君と二人で伯耆安綱を見に行く。
 刃文は二寸近く焼き落としで、粟粒程の膨れ一ヵ所、刃がらみ1ヵ所あるも天下五大名剣の筆頭である安綱の地金の良さに比べれば気に成らない。國宝の安綱に比べれば出来は落ちるが、何よりも太刀姿が美しい曲線で大変参考になり、地から鎬地に至る鍛肌と細かな地沸と匂い口の広さ。
 製鉄方法が判らなければ出来ない地鉄である。もう少し考えねばと思う。
 伯耆大山を廻ると案の定、砂鉄はもう出始めている。
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荒素延べ

 台風一過。煙突からの雨漏りで火床が濡れるのを防ぐのに、小鍋を置いていたので火床は湿気ていなく調子良い。
 午前中にスプリングハンマーで二振りの刀を荒素延べ。
 午後は手打ちで素延べを終える予定であったが、明日平田君と共に鳥取県米子美術館へ「安綱」を身に行くので、これ以上右足の踵が痛むと運転出来なくなるので、大事をとって午後は休む。
 今夜は故郷土佐から、本場の鰹たたきが送られて来たので、故郷の味を楽しむ。
           詩 三 首
     故郷の   味は懐かし     秋鰹
       何時も忘れじ      土佐の味覚を
     
     幾年も   故郷を離れ     寂しけれ
       離れる程に        故郷恋し
     
     やり遂げて    戻る思いの   故郷(ふる里)よ
        鎚置くその日      何時になるやら

18号台風

 9月初旬の3日間で1100キロを走った時から、右腰に痛みを感じながらの作業であったが、今朝は痛みがひどくて休む。
 台風18号は九州各地に大雨を降らし、夕方高知県へ再上陸。岡山県も大雨と風強し。夜中に最接近となるので増々風雨は強くなって来る。
 中國山地も大雨が降り、山肌の土は谷川に流れて砂鉄を洗い出す。1週間もすれば良質な真砂砂鉄が溜まる。
 台風の時季が終わると砂鉄も自然に出なくなり、春の雪解けを待たねば砂鉄は入手出来ない。

試作研ぎ

 来客の予定があり時間待ちの為に、焼入れをしていた材料試作の包丁を研ぐ。
 小包丁2本は鉱滓を多く含み、皮鉄としては不可。残りの1本は鍛肌も良く出て斬味も良い。同じ材質の砂鉄で有るが、違い過ぎる原因は、これだけでは判断出来ないので、後日鍛え直す事にする。
 頂いた砂鉄は何とか物にして、手持ちの材料を確保しておきたい。

完成

 刀身仕立てと中心仕立てを終えて一息つく。刀剣商との方、と注文者の意向を再確認しなければならない。
 注文者の方は刀に関しては全くの素人だが、間に刀剣商の方の意向も有り、研ぎに出す前に直接見せなければ、研ぎ上がってから注文者に渡した時に問題になるので悩む。
 午後は夕方迄炭を切り、明日よりの素延べに備える。

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